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小田急線・成城学園前駅南口から徒歩15分、またはバスで「次太夫堀公園前」下車。バス停のすぐ前が、公園の入口だ。
入口の看板はあるが、こちらは裏口のようで、正門はバス停から2分ほど歩く。秘密の公園の入り口のような小径に誘われ、裏から入ってみた。
入口の看板に、1961年(昭和36年)当時の次太夫堀の写真が掲示されていた。かつての農村風景、田んぼと水路ののどかな景観だ。 その水路を連想させる小径がしばらく続く。暑い日差しを遮ってくれる雑木林の小径は、脇に小川も流れ、 日曜日の昼下がり、小さな子供は水辺で遊び、大人は木漏れ日の中を散歩していた。
しばらく小径散策を楽しむと、次大夫堀公園民家園に着く。1988年(昭和63年)開園の民家園は、名主屋敷(主屋1棟、土蔵2棟)、
民家2棟、表門、消防小屋などを復元し、次大夫堀や水田と合わせて、江戸時代後期から明治初期にかけての農村風景を再現している。
公園裏の入口から森の小径を通り、この江戸から明治時代の村を再現した民家園に入ると、まるでタイムスリップしたような気持ちが味わえる。
園内では「育てて食べようそば教室」「藍染め教室」など、いろいろな民家園教室が開催されている。
同園のある世田谷区喜多見では、お盆を新暦で行うことから、7月15日までは「盆棚」が旧城田家住宅主屋の中にしつらえられている。
盆棚とは、お盆に先祖の霊を迎えてしばらく一緒に過ごす期間、供物を捧げておく祭壇のことだ。
民家園では「生きている古民家」をテーマに、囲炉裏には毎日火が焚かれ、家の中や軒下には民具が置かれている。
四季折々の、農村に伝わる行事なども行っており、昔ながらの生活や風習を体験することが出来る。
■次大夫堀公園民家園 (世田谷区喜多見5-27-14)
開園/9:30〜16:30
休園日/月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始(元旦は特別開園)
入園料/無料
駐車場/あり
(2016年8月掲載) 地図
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