小さな散歩道

きたみふれあい広場 (世田谷区喜多見9丁目)

 
(左) 地上10mのところにある広場にはスロープか階段であがる  (右) 南側の展望ひろばのあずまや


広場中央にある多目的広場で遊ぶ子どもたち

池もあり、魚が泳いでいる

複合遊具

すぐ東側には野川が流れる

  「電車の車庫の上に公園があって見晴らしがいいよ」と地元の人から紹介されて気になっていた公園に行った。
  小田急線喜多見駅北口から2、3分、小田急電鉄喜多見電車基地の建物に沿って北に進む。手に小さなマットとかばんを提げた小田急電鉄の制服を着た人と何回もすれ違う。「運転手さんかな」。ちょっと嬉しくなる。
  やがて大きなジグザグのスロープが見えた。せたがや地域風景資産の一つ、世田谷区立「きたみふれあい広場」南スロープ入口だ。スロープを上がると、地上10メートル。眼前に突如として木々に囲まれた芝生広場が現れて来た。周囲に視界をさえぎる建物がないので青い空が広がり、気持ちがいい。ボールで遊ぶ子どもたち、お弁当を広げる家族連れ、寝そべって本を読む青年、ジョギングに励む人。思い、思いに自由に過ごしている。

  園内の看板に、「この広場は、小田急電鉄(株)の喜多見電車基地の用地を借用して、車庫部分の約27,000uを覆い、その上部と周辺部とをあわせた約39,000uの身近な広場です」(世田谷区)とあった。車庫の上に土を盛って公園をつくったのだ。土地の少ない都会の土地の有効活用とは驚いた。 人工の植栽だから木の種類も多く、ハーブ園や花壇もある。小山にはトンネルもあり子どもたちの人気スポットになっていた。池も、一休みするベンチもあずまやもあり、ゆっくり遊べる。

  公園の東側は野川が流れ、その先は国分寺崖線の松林と成城の豪邸が見える。「西側からは冬の晴れた日の早朝には真っ白い富士山が見えますよ」と公園内で会った地元の人が教えてくれた。

 ※ スロープは北にもある。階段は東口、西口、北口と3カ所。
    公園内の通路は段差がないので、車椅子でもベビーカー
    でも安心して入園できる。

■きたみふれあい広場
開園時間/6時30分〜17時30分(7月〜9月は19時30分まで)
入園料/無料
  ※自転車、ペット禁止
   園内にも周辺にも売店はないので要注意。(必要の場合は駅周辺で)

(2016年1月掲載)  地図


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