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樹齢100年以上の巨木が心を癒す
東急目黒線武蔵小山駅から徒歩10分。開園面積120,762.91u(平成22年5月現在)。東西に700m、南北に250mと細長く、外周の園路一周は45分で回れるそうだ。
武蔵小山駅前で地元の人に林試(りんし)の森公園への道を教えてもらう。駅前商店街の路地を北に真っ直ぐ進み、同公園の「水車門」から入る。門の近くにある水車小屋から命名したのだろう。
公園の中入ると背の高い樹木がいっぱい。園内の樹木数、約6,732本(株)。クス、アカガシ、ケヤキ、プラタナス、ラクウショウなど。 都心の住宅街にこんな大きな森があるとは驚いた。
左には水遊びが出来るジャブジャブ池。夏には水が入り、小さなこどもの人気スポットだ。六角堂前の池には鯉がゆったりと泳いでいた。
西には遊具のある幼児コーナー。せせらぎの橋を右に行くと芝生広場に「おおきなクスノキ」が来園者を見下ろすように立っていた。青年が幹に手を当てて瞑想していたので、マネをしてみる。「巨木の精」と交信できたような気になる。
さらに進むと左に冒険広場が。ターザンロープで小学生の兄弟が気持ち良さそうに遊んでいた。その向かいには芝生広場が。その東のいろんな種類の針葉樹が生えているところでは子どもたちが落ち葉のプールではしゃいでいた。年輪をあしらったデザインの目黒と品川の区堺にある「出会いの広場」から「プラタナスの並木」へ。
同公園には入口の門が12もあり、通り抜けに便利だ。近隣住民が犬の散歩をしたり、ジョギングをしたり、保育園児の遊び場になったり、地元の人の憩いの場として愛されている。
林試の森公園の場所は林野庁の付属機関「林業試験場」が昭和53年まであった。同試験場が筑波研究学園都市に移転したので、その後整備して平成元年に「都立林試の森公園」として開園した。樹齢100年を超える巨樹が何本もある意味が分かった。冬の晴れた日に樹名板や説明板を読みながら巨樹と対話をするのも興味深い。
サザンカ
(2015年12月掲載) 地図
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