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芦花公園の花壇を見に行く。
京王線芦花公園駅から徒歩15分。駅から南に歩くと、芦花公園西の信号の三角地帯に粕谷地蔵尊がある。ここを左に行くと「蘆花恒春園」がある。一般的には明治から大正にかけて活躍した文豪徳富蘆花の旧宅や記念館がある部分を「恒春園」と呼び、広場やドッグランのある南側を「公園」と呼んでいる。
花壇のある花の丘はこの公園部分のいちばん南にあり、長野県高遠町から寄贈された15本のタカトオコヒガンザクラが終わり、中央に5つある円形などの花壇ではポピー、百日草、矢車草、サルビア、マリーゴールドなどが楽しめる。管理をしているNPO法人蘆花恒春園花の丘友の会のボランティアの人たちの花への愛情が感じられる。公園内には売店やレストランはないが、花の丘には自動販売機があり、あずまややベンチもあるのでゆっくり花を楽しめる。
蘆花恒春園正門入口の東に隣接する粕谷八幡神社に寄る。鳥居のそばにあるのが蘆花の随筆集「みみずのたはごと」に出てくる「別れの杉」だ。蘆花は来客が帰るときはこの神社のこの杉のところまで見送るのが常だった。だが、その別れが一生の別れになったことが何度かあったと随筆集に書いている。残念だがその杉は枯れて根の部分のみ残されていて、近くに二代目の若い杉の木が植えられていた。
■蘆花が田園生活を送った恒春園区域内(徳富蘆花旧宅、梅花書院、秋水書院、蘆花記念館などがある)は9:00〜16:30開園
■アクセス/京王線「千歳烏山」、小田急線「千歳船橋」間の京王バスで「芦花恒春園」下車・徒歩7分
粕谷地蔵尊→
(2015年9月掲載) 地図
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