小さな散歩道

菅原神社 (世田谷区松原3丁目)

菅原神社の鳥居 本殿

 京王線下高井戸駅東口から徒歩7分。改札口を出て階段を降りると世田谷線のホームが見える。左に進むとピザ店があり、道が左右に分かれている。ここは左に進む。右に世田谷線が走っているのが見えるから右に行きそうになるが、左の細い道を行く。壁に覆われているから京王線が走っているのは見えないので要注意。
  踏切りを渡らずに右へ。この道が菅原天神通りだ。道路沿いに鳥居が見えるからすぐわかる。井の頭線と京王線が乗り入れている「明大前」からも近い。

ずらりと並んだ合格祈願の絵馬 なでると福が授かるといわれている撫で牛

境内に残る「力石」
池に囲まれた厳島神社

  境内には朱塗りの社殿があり品格が感じられる。「世田谷百景」の一つ。鳥居の右にある高さ1メートルほどの石碑に刻まれている文面によると、江戸時代の寛文五年(1665)に、生国武州江戸石井兵助という人が建立したとある。つまり350年近い歴史のある神社ということになる。この石井兵助が寺小屋を開き、学問の神様である菅原道真公を祀ったのが始まりだろうと伝えられる。もとは天満宮といったが、明治7年菅原神社と改めた。いまも学業祈願、合格祈願の絵馬札がたくさん下がっている。
 境内には菅原公とゆかりがある「撫で牛」の像があり、撫ぜると福が来るといういわれがあり牛の頭はピカピカに光っていた。

  神楽殿の前にある4つの「力石」を見逃さないように。大小いろいろで、丸味をおびた細長い石で、表面に奉納と彫ってあり、五拾六貫(210kg)、参拾参貫(123.7kg)などとある。奉納した年、その石をもちあげた力もちの名前も。
  昔は、農作業の休みの日には、若い人達が境内に集り、このような力くらべをしたと思うと、ほほえましい感じになる。

菅原道真公を描いた絵馬(600円)  菅原神社は今も地元に愛され、9月第4日曜の秋の例大祭は盛大に行われている。

  菅原道真公のお姿が描かれた「絵馬」をいただき、親戚の受験生に送ろうと思い、持ち帰った。

(1501年1月掲載)  地図


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