小さな散歩道

水神公園 (南雪谷5丁目)

復元された「洗い場」
和風庭園として整備されている

公園入り口

 読者の方からの推薦があった水神公園を訪れてみた。
  東急池上線御嶽山駅下車徒歩7分。商店街が切れてゆるい坂を下る。住宅街に入って左にある保育園の手前を左折。カエルの像があるかにくぼ公園先の四つ角にあるのが水神公園だ。
  公園入り口には鉄の門扉があり、夜間は入れないことが分かる。公園のフェンス外の道路際に水の音がする場所があった。公園の脇から出ている配水管の口から勢いよく水が台形状の石囲いの中に流れている音だった。

大木は昔、水神の森と呼ばれた面影を残す  脇にある大田区の説明板によると、この場所は昔は水神の森と呼ばれ、湧水(ゆうすい)の豊富なところだったようだ。この付近に大正期に整備された「水神様の洗い場」があり、近隣のお百姓さんが農具や収穫した野菜を洗うなどさまざまな用途に使われていた。今年3月に公園整備にあわせてこの地域の人々に親しまれていた洗い場を復元したとあった。(※洗い場は車が通る道路沿いにあり、危険なので水遊びはしないようにと大田区の話)

公園の中心は育成された芝生の緑が鮮やか  この洗い場の水源は公園内の湧水を利用。水量は1分間に3〜16立方メートル。流末は東調布公園の流れる川を経由して呑川へ注いでいく。
  水の音を聞きながら崖線(がいせん)の緑が残る公園(487・31平方メートル)内へ。中央の芝生エリアを囲むようにケヤキ、クスノキ、マテバシイなどが大きく枝を広げ夏の強い日差しをさえぎってくれる。ベンチもしつらえてあり春にはウメ、サクラも楽しめそう。

■開園時間
   4〜9月/ 9:00〜17:00
   10〜3月/9:00〜16:00

(2014年7月掲載)  地図


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