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東急田園都市線桜新町駅から東へ徒歩5分。以前から気になっていた大正時代に建てられた「双子の給水塔」に行く。
高さ30メートルもある円形給水塔。王冠をかぶったように見える独特のシルエットが2基並んでいるから、遠くからでも場所はわかる。
双子の給水塔は「東京都水道局駒沢給水所」の中にあった。入り口には「現在でも震災時など非常事態の時に水の供給が出来るように応急施設として置かれている」と説明板にあり、給水塔が現役ということを知る。
敷地内には入れないので、施設の塀に沿って歩き、給水塔を撮影した。塔のてっぺんに12個の装飾電球がついていて、これが王冠のように見えることが分かった。施設の周りをぐるりと歩いてみたが、給水塔の全景が撮れるスポットはなかった。
そんなことを通りかかった地元のおじいちゃんに話しかけると、毎年10月1日の都民の日には見学ができると教えてくれた。地元の人達のグループ「駒沢給水塔風景資産保全会」(通称「コマQ」)が主催する見学会で申し込み制らしい。全景の撮影は別のチャンスを待つことにした。
また、装飾電球の点灯が、毎年水道週間の6月1日から1週間だけ、日没から午後10時まで特別に行われることも教えてくれた。
なお、この駒沢給水所は「せたがや百景」の一つに選定されているが、土木学会選奨土木遺産としても、平成24年度都内で唯一認定された。
帰りに細い路地裏でカフェ「弦巻茶屋」(世田谷区弦巻2-18-2)を発見。昭和に建った日本家屋のお宅をレストランにした感じで、庭園を眺めながら装飾電球が光る幻想的な給水塔に思いを馳せた。
(2014年4月掲載) 地図
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