小さな散歩道

続・六郷用水遊歩道 (大田区田園調布本町から北嶺町)

 6月号で沼部駅から多摩川駅間の線路とほぼ並行して流れている六郷用水跡の小川と遊歩道を紹介した。今回は六郷用水跡の東側を歩く。途中小川は2ヶ所ほど道路にさえぎられて暗渠となるが北嶺町まで続いている。
  沼部駅前の東光院前から小川に沿って遊歩道を東に歩いた。細く浅い流れは猛暑で水量が減っていた。

 

 


  新幹線と横須賀線のガード(六郷用水ガード)をくぐると、しだれ桜で有名な密蔵院が左に。ふたたび小川が始まる。お寺とせせらぎのベストロケーションを楽しみながら歩いていくと四つ角の手前の流れに鯉が。ここは多く鯉が集まるので「鯉の池」と呼ぶそうだ。 

  左の坂を上り、大田区立田園調布高校の脇を通って行くと大田区立図書館がある。木に囲まれ涼しそうな図書館だ。ここでちょっとひと休みするのもいい。中にはお弁当を食べることができるコーナーもある。
  坂を下りて元の路に戻り、六郷用水の跡という石碑の角を東に曲がる。水量が多くなり、水草の間を体長30cm以上もある鯉が優雅に泳いでいた。

  遊歩道に合計3ヶ所あるマンホールのふたには「六郷用水物語」と書いてあった。六郷用水物語とはこの遊歩道の名前のようだ。次の四つ角に「西嶺町22」の表示が。ここでせせらぎは終わり。
  帰りは鵜の木の駅に出たが、足を伸ばせば鵜の木松山公園があり、松林の下で風に吹かれながら一休みするのもいい。

(2013年8月掲載) 


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