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かつて九品仏川は浄真寺の裏のねこじゃらし公園付近から東流し、世田谷区と目黒区の区境に沿って緑が丘駅近くまで流れていたが、昭和49年(1974)にふた掛けして全長1.8メートルの遊歩道が生まれた。これが九品仏川緑道だ。
九品仏駅から10分ほど歩くと湧水がわくねこじゃらし公園に着く。ここからが緑道の始まりだ。同公園の裏手の住宅街を木道が走っている。住宅街が切れたところから緑道は道路の真ん中に。サツキやタチアオイ、チドリソウなど季節の花が咲く。ところどころにベンチなどが設置され、散歩の途中に一休みしているお年寄りもいた。
大井町線の自由が丘の踏切を渡って左に行くと、緑道の続きがある。自由が丘駅南側に近づくと、サクラやケヤキが緑道を覆い心地良い木陰を作っている。緑道の両サイドには内側に向かってベンチが置かれ、本を読む人、おしゃべりに夢中になっている主婦たち、テーブルで軽食を食べる親子などがいて、自由な雰囲気が漂う。緑道の両サイドには高級感漂うレストラン、花屋、ブティックが並び、まるでパリの街角のようだ。飲食は21時までと看板にあった。近隣の住民のことを考えてルールは守りたい。
さらに東に進むと道は狭くなり、左右の木々の葉っぱでさらに狭くなる。夕刻は犬を連れた人々の散歩道となり、いろんな種類の洋犬を見るのも面白い。保育園の横の踏切を渡ってさらに先に進む。ガードをくぐり、大井町線の緑が丘駅を過ぎてまた踏切を渡る。左に行くとすぐに呑川との合流点に達した。
新緑の季節。緑陰と花を楽しみながらのウォーキングはいかが。
(2012年7月掲載) 地図
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