小さな散歩道

呑川親水公園 (世田谷区深沢7〜8丁目)

呑川緑道がのみかわばしからスタートする  人気のサザエさん一家の銅像

 桜新町駅周辺4ヶ所に設置されたマンガ「サザエさん」の主人公たちの銅像が人気を呼んでいる。 今年3月「サザエさん」誕生66周年を記念して桜新町商店街振興組合が作ったもので、銅像と並んで写真を撮る通行人でにぎわっていた。
  その桜新町駅から徒歩7分。親水公園の入り口は国道246号線(玉川通り)に面していて、ニワトリと犬の彫刻が目印だ。 国道沿いの歩道の下に放水口があり、水を下流に送り込んでいる。川幅は5.4メートルから6メートル。 駒沢通りまでの約870メートルが呑川(のみかわ)親水公園だ。

最上流の水の吹き出し口  桜が終わり川床の緑がまぶしい呑川親水公園  伊勢橋

  呑川は世田谷区から流れ、大田区から東京湾に流れる。親水公園はその上流部分で、川の流れが楽しめるように開放水面になっている。 その下流の深沢1丁目から5丁目までの区間は暗渠(あんきょ)で、その上を緑道として整備。 呑川緑道として人々の憩いの場として親しまれている。
  呑川の両脇にある昭和初期に植樹された300本のソメイヨシノの桜も散って、 川の中や川原に根付いているヨシやススキなどの水辺の植物が青く勢いのいい葉を突き出していた。 初夏には紫や黄色のアヤメが咲き、その中を小川がぬって流れる風情も楽しめる。 「夏には川に降りてザリガニすくいをするのが楽しみ」と小学生の男の子。
  川にはいろいろな形をした橋が架かっていてデザインの違いを楽しめる。
  親水公園の両サイドは石畳の通りになっていて、車も少なく、ゆっくり水の流れが楽しめる。

(2012年5月掲載)  地図


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