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東急東横線・大井町線自由が丘駅正面口からおしゃれな道を5分ほど行った繁華街のはずれに、背の高い木々に覆われた鳥居が見える。元旦に多くの参拝者でにぎわう熊野神社をご紹介。
およそ800年の歴史を持つ神社で、村人が講を作って熊野参りをして神社を創建したそうだ。イザナミノミコトが主祭神として祀られている。鳥居をくぐると右が目黒区が管理する児童の遊びの広場だ。小学生と付き添いのいる幼児用で、小さな子どもが、おじいちゃんおばあちゃんに見守られ元気よく遊ぶ姿がほほえましい。
本殿に向かう階段の手前右に「自由が丘」という地名の名付け親・栗山久次郎翁の銅像(1935年建立)が建っている。碑衾(ひぶすま)村の村長(明治22〜42年)で耕地整理などに尽力した人という。自由が丘なんてすてきな名前をこの人がつけたのだと感心しながら、本殿に。ひっきりなしに参拝者が手を合わせていく。土地柄か、若い人も多い。本殿右奥の伏見稲荷神社にも通りすがりの人が目礼をしていく。その稲荷神社の裏の大木に額をつけて瞑想している女性がいた。この鎮守の杜はパワースポットの感がある。
また同神社には「神田ばやし」に目黒の郷土色を加えた「目黒ばやし」が伝承されている。目黒区の無形民俗文化財に指定されており、9月の例大祭に演奏される。
社務所に寄って蛙が描かれた人気の「無事かえるお守り」を購入。
参道の脇を行ったところにエストガーデンというおしゃれな花屋さんがあるので、帰りにのぞいてみてはいかが。
■熊野神社 目黒区自由が丘1丁目24-12
問合せ/
TEL:03-3717-7720
サイト /http://www.kumano-jinja.or.jp/
(2012年1月掲載) 地図
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