しごと日記Q&A編

  元旦の新聞は毎年すごい厚さですよね。いつもとどんなことが違いますか?
(2013年12月号掲載)

  ここ数年、東京では元旦に雨や雪は降っていません。1991年の雨、2003年の雪だけです。元旦はどんな天気か、それだけが気がかりです。

  元旦の新聞は、毎年思いますが、厚くて重たいです。チラシが多いのはもちろん、 何よりも「増ページ」という別刷り(三が日のテレビ番組などが載っている)の量がすごいのです。 いつもの別刷りより厚いのが何種類もあるからです。ちなみに、今年の朝日新聞は第2部〜5部まであり、合計116ページありました。

 「これにチラシが入ったら、元旦の朝刊は、とんでもない厚さになるんじゃないですか?」と、初めて経験する新入社員は、見ただけで圧倒的されてしまいます。
  こんな“新人くん”のためではないのですが、元旦の朝刊は、いつもより1時間くらい早く販売店に届きます。分厚いチラシを新聞に挟み込み、バイクに新聞を積もうとしても普段の半分くらいの量しか積めないので、 普段は1〜2往復のところが、6往復してやっと配り終わるという感じです。
  配達をしていても、新聞が分厚いため縦に2つ折りしか出来ず、ポストに完全に入りきらない場合が多くなります。 どうしても入らない場合、ポストの裏側から入れたり、新聞とチラシを分けて入れたり、玄関の汚れない場所に置いたりするときもあります。 「届いてない」と電話をいただき、急いで届けに行くと、ポストに入りきらずに通路側に新聞がはみ出している……といったことがよくあります。

  雨や雪が降ったりすると、大変なことになります。普段は、配達に出発する前に雨が降っていれば、濡れてしまう場所にポストがある場合や、落としこんでも中まで雨が入ってしまうようなポストの場合、新聞を入れるとビニールに包まれた状態で出てくる機械を使ってラッピングしています。ところが、元旦のような分厚い新聞だと機械に入らないため、手作業でビニール袋に入れていくことになります。普段、機械に頼っているため、なかなかうまくいきません。機械しか使ったことがない“新人くん”はパニックです。
  このような非常時こそ、いかにラッピング作業を少なくするかが重要になります。普段から配達時間の問題と環境のことを考え、ビニール包装は最小限に抑え、できるだけ濡らさないでお届けするよう指導しています。

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