しごと日記Q&A編
地区担当の人も休まなければいけない時があると思います。代わりに配達する人は全部の地区を覚えていなければならないと思いますが、どのようにしているのですか?
(2010年3月号掲載)
過去に紹介しましたが、新聞配達には「順路帳」が欠かせません。読者名・新聞名・順路記号・ポストの種類や場所などが書かれていて、それらを読み解きながら配達しています。
地区担当者は、毎日配達するうちに自然と暗記していき、ほとんど「順路帳」を見ないで配達できるようになりますが、覚えたての新人や担当者が休みの日に配る「代配(だいはい)」の社員は、順路帳が欠かせません。
地区担当者も定期的に交代で休みを取ります。その日は代配の社員が配達するので、順路帳を使います。次の家への道順を示す順路記号・新聞名・ポストの種類を瞬時に読み取り配達をします。経験は長いので、家さえわかれば、ポストの位置はほとんど探り当てることができます。
通常は、毎日配達をしている担当者に付いて、順路帳の1ページ目の家から順を追って配達先を教えてもらう「順路取り」をした後、配達する家のポストを一軒ずつ確認しながら配達する全部の家を順番にまわる「空(から)まわり」という配達の練習をし、2〜3ヶ月かけて全部の地域を配達できるようになります。
ベテランの代配社員になると、集合住宅や番地が整備された住宅地などは順路帳さえあれば練習なしの“ぶっつけ本番”で配ることもできるようになってきます。また、順路を覚えていくときに、車・犬・看板・電柱など自分なりの目印となることをメモした内容が、真っ暗な中での朝刊配達の時などに生きてきます。
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