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公園入口
立川駅南口から立川南通りを西に進み、南下する中央線を跨ぐ中央橋を渡る。線路沿いを多摩川方面に進むと、欄干からトゲが突き出たような形をしためがね橋が架かっていた。
現在のめがね橋は3代目の橋で、初代の橋は日野煉瓦を使用した風情あるアーチ橋であったという。橋の両端には、かつての橋の姿を描いた案内板と煉瓦のモニュメントが設置されていた。めがね橋の次の道を右に入ると、「水道局・富士見二号水源」の隣にある富士見五丁目公園に着いた。
公園入口正面には、シンボルツリーである大きなケヤキが伸びている。その右手には、珍しい飛行機型のジャングルジムが置かれていた。この飛行機型の遊具には、操縦席の部分にもベンチが取り付けられており、子どもたちが喜びそうな遊具となっている。以前設置されていた飛行機型遊具よりも少し小型になった印象だが、小さな子どもはこちらの方が遊びやすいかもしれない。なお、この公園は「飛行機公園」とも呼ばれており、子どもたちに親しまれているそうだ。
公園の中央は運動広場になっていて、その周囲には鉄棒や滑り台、砂場や登り棒などが設置されている。この滑り台も近年リニューアルされたもののようで、以前のものよりも少し大型のものになっているように見える。
この日は気温が高かったせいか、子どもたちの姿を見かけることはなかったが、過ごしやすい時間帯になってくると、ワンちゃんの散歩に訪れる近隣の人たちの姿が見受けられた。また、園内にはトイレや水飲み場もあり、こちらを借りに来るドライバーさんの姿も多かった。
園内にはケヤキやイチョウをはじめ、多様な木々が植えられている。公園の奥には藤棚もあり、上を見上げるとフジの実がたくさんなっていた。住宅地の中にある比較的小規模な公園だが、緑豊かで居心地のいい公園という印象を受けた。
高く伸びた木々は野鳥たちの住処にもなっているようで、夕暮れ時には多くの鳥たちの鳴き声が園内に響いていた。
(2025年10月掲載) 地図
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