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広い谷保第三公園
南武線の谷保駅から大学通りを北に進み、「福祉センター前」の交差点を左折。両脇にサクラが立ち並ぶさくら通りを少し西に進むと、左に広々とした谷保第三公園が見えてくる。
1966年夏、富士見台団地建設に伴う区画整理で、国立市富士見台地区に7つの公園ができた。この第三公園はその中の一つで最も大きい。例年1月にはどんど焼き、4月にはさくらフェスティバルなど、さまざまなイベントが行なわれ、国立市を代表する公園といっていいだろう。
公園の入口には円形の花壇「フレンドシップ・ガーデン」があり、その右手には広いグラウンドがある。野球場が4面とれる位の大きなグラウンドの中では、多くの子どもたちがのびのびとボール遊びを楽しんでいた。また、グラウンドの一角では地域のスポーツクラブの子どもたちがリーダーや保護者さんに見守られながらレクリエーションに励んでいた。
グラウンドの周りにはサクラの木が多く植えられている。4月中旬のこの日もサクラの花がまだ残っており、サクラの下のベンチでは、お花見をしながら和やかに談笑する人たちの姿もあった。
公園東側の一角は児童広場になっており、ブランコや鉄棒、ロッキング遊具や壁に穴の開いたウォール遊具などが設置されていた。この広場には円形の砂場があるが、砂場の中心には上部が円形に広がった藤棚が設置されている。他ではあまり見かけない形の藤棚だが、見頃のこの季節には見事な姿を見せてくれるようだ。一風変わった形の藤棚の下では、子どもたちが拾い集めたサクラの花びらを「桜吹雪だー」と言いながらヒラヒラと舞わせていた。
なお、グラウンドのさくら通り沿いも児童用のスペースになっている。この一角にはターザンロープや土管、古タイヤなど、子どもたちが喜びそうな遊具が置かれており、こちらで楽しむ子どもたちも多く見かけられた。
公園の南側には、昨年50周年を迎えたくにたち中央図書館がある。図書館の手前には色とりどりのパンジーが植えられた花壇があり、その先にはベンチとテーブルが設けられていた。ここで読書や散策の合間に一息つくのもいいだろう。
(2025年5月掲載) 地図
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