小さな散歩道

中ふれあい公園(国立市中1-5-23)


三角屋根の旧国立駅の西に3月末に 設立された
ガラス張りの商業ビル

ユニークな複合遊具

存在感があるシンボルツリー

 国立駅の南口を出ると、右手には今年春にオープンしたガラス張りの商業ビル「nonowa 国立 SOUTH」が建っていた。こちらには、オーガニック食品などを取り扱うスーパーマーケット、小児科クリニック、コーヒー店などが入っているようだ。

 賑わう店内を横目に線路沿いを西へ進む。5分ほど進むと、大きな駐輪場の先には新鮮な地場産野菜を取り扱う青果店「くにたち野菜 しゅんかしゅんか」がある。常連のお客さんも多いようで、店内からは店員さんとお客さんの和やかな声が聞こえてきた。ここからさらに10分ほど進むと、中ふれあい公園に着いた。


しょう洒な住宅街にある公園

 公園の入口近くにはサクラの木があり、小さな丘の上からはケヤキの木が伸びていた。その向かいにはトンネルやうんてい、3本の滑り台を組み合わせた複合遊具が置かれていた。なかなか凝った造りの複合遊具であり、この日は近所の子どもたちが遊具に駆け上りながら楽しそうに遊んでいた。
  この複合遊具の周りには複数のベンチが置かれており、遊具に熱中する子どもたちをお母さんたちがベンチから見守れるようになっている。

 複合遊具の先には大きなシンボルツリーが伸びている。クスノキだ。結構な高さがあり、葉もこんもりと茂っている。緑と青空のコントラストがよく映えており、結構な存在感がある。その傍らにはあずまやと水場があり、近くには白やピンクのハナミズキが鮮やかに咲いていた。

 園内東側は運動広場になっていて、多くの子どもたちが元気に走り回っていた。しばらくすると子どもたちの姿が見当たらない。「あれ?」と思い辺りを見渡すと、木の葉から子どもたちの足だけが垣間見えていた。少し目を離した隙に木登りに興じていたようだ。この公園に遊具は複合遊具しか置かれていないが、子どもたちは木に登ったり、丘を駆け下りたりしながら終日声を上げて楽しんでいた。

 公園周辺は真新しい住宅地になっているが、園内もきれいに保たれており、植栽にもよく手が入れられている。トイレが設置されていないのは残念だが、休憩するベンチも多くあるので、近隣を訪れた際には立ち寄ってみるのもいいだろう。

(2024年5月掲載)  地図


小さな散歩道 目次へ 前へ  次へ