小さな散歩道

浄水公園(国立市谷保1457−2)

 南武線の谷保駅南口から甲州街道に向かい、突き当たる街道を西へ進む。「国立市役所入口」の交差点を左に曲がり、坂道を下っていくと、浄水公園の入口に着いた。

 この公園は、東京都水道局の谷保給水所(浄水所)の隣にあり、給水所の敷地の一画が「浄水公園」として整備されているようだ。入口近くは通常の公園のようだが、園内奥の一段高い場所には芝生の広場がある。この広場の下には給水所の施設があるとのことで、その上部を広場として活用しているのだろう。


(上) タイヤの遊具
(右) ブランコなど遊具のある下の公園

 園内手前には大きなケヤキをはじめとして、様々な樹木が植えられているが、その足下には数多くのタイヤが埋め込まれていた。この公園は別名「タイヤ公園」とも呼ばれているそうで、入口近くには小さなタイヤが連なり、右手には大きなタイヤが間隔をあけて埋め込まれている。これだけのタイヤがあれば、子どもたちも楽しく遊べそうだ。左手の広場奥には滑り台やブランコ、鉄棒などの遊具も設置されている。広場では少年がサッカーの練習に励み、ブランコでは小さな子がお母さんと一緒に仲良く遊んでいた。

 
(左) 真ん中の坂道を上がった所が広場  (右) 芝生の広場

 入口近くから伸びる太い坂道を上っていくと、園内奥の広場が見えてきた。この芝生の広場は園内の約半分を占めており、広々としていて気持ちがいい。一段高い場所にあるだけに見晴らしもよく、谷保天満宮方面の大きな緑も目に入ってくる。耳をすませば小鳥たちのさえずりも聞こえ、時折エサをついばみに芝生上にやってくることもあった。
  広場に遊具などは設置されておらず、子どもたちが伸び伸びと駆け回ったりするのにも最適だ。また、三方が柵に囲われているということもあってか、この日はワンちゃんの散歩に訪れる人たちの姿も目についた。

 公園の周辺は用水路が伸び、農地が広がるのどかな一帯となっている。園内にはトイレや水道も設置されているので、周辺散策の際の休憩スポットとして活用するのもいいだろう。公園隣の市民農園では、夕暮れに汗を流して農作業に励む市民たちの姿があった。

(2024年3月掲載)  地図


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