小さな散歩道

谷保第一公園 (国立市富士見台1-23-10)


ブランコの柱の先端の白い鳥のオブジェ

人気の複合遊具

遊具の汽車
先端の煙突が丸太になっているのが面白い

公園北に広がる商店街「ダイヤ街」

 南武線・谷保駅の北口ロータリーから右斜め前に伸びる道を進み、賑やかな八百屋さんの角を右に曲がると、谷保第一公園が見えてきた。

 長方形の園内に入ると、広々とした運動広場ではモルックを楽しむ人たちの姿があった。モルックとは、並べられた木製のピンを木の棒を投げて倒す北欧発祥のスポーツだ。少しボウリングにも似た競技だが、より手軽に楽しめることもあり、近年愛好家も増えているそうだ。この日は終日、吹きすさぶ寒風にも負けずに多くの人がモルックを楽しんでいた。


北欧発祥のスポーツ、モルックを楽しむ人々

 園内には遊具も多く設置されている。東側には鉄棒とブランコがあるが、このブランコは一風変わった形をしており、柱の上部には翼を広げた鳥のオブジェがあった。そして北側には、砂場や3種類の滑り台が伸びる複合遊具、汽車の形をした遊具などがある。この汽車は、前方に煙突を模した木の棒が取り付けられているのが微笑ましい。

 この一画は子どもたちに大変人気のようで、複合遊具を勢いよく駆け上ったり、汽車の前方席にみんなで入って「出発進行〜」と声を上げたりして楽しんでいた。なお、この公園は通称「汽車ポッポ公園」とも呼ばれているそうだ。その傍らでは、新年にふさわしくたこ揚げを楽しむ親子連れの姿もあった。

 複合遊具などが並んだ先は植栽スペースになっていて、色とりどりのパンジーが鮮やかに咲いていた。植栽はどれもよく手入れがされていて、気分よく散策を楽しむことができる。また、サクラの木も多く植えられており、春にはここでお花見を楽しむ人も多そうだ。

 園内には水飲み場やトイレもあり、休憩時に助かるテーブル付きのベンチも設置されている。駅からほど近くにある公園だが、子どもから大人まで楽しめるように造られた公園という印象を受けた。

 公園の周辺にはレトロな味わいのある「ダイヤ街」をはじめ、商店街が広がっている。暖かくなってきたら近くのお店でお昼を買ってきて、こちらでのんびりと食べるのもいいだろう。

(2024年2月掲載)  地図


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