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BTRひろばの北側から写す
柴崎体育館駅から多摩川に向かい、立日橋から日野橋に向かって多摩川の堤防上を進む。堤防左手のテニスコートを過ぎると、芝生の運動広場では少年チームがサッカーを楽しんでいた。この運動広場の日野橋側の一角が「わくわくBTRひろば」だ。
「BTR」とは、自転車競技・バイクトライアルのこと。自然や人工の障害物が配置されたコースを自転車で足をつかずに走行する技術を競うスポーツだ。この「わくわくBTRひろば」(2007年開設)は、立川市の協力のもと、市民「わくわくBTRひろばを作る会」(齋藤正和代表。齋藤さんはBTR選手でもある)の手によって施設の維持管理がなされているという。また、地方自治体がバイクトライアルの練習施設を所有している例は2カ所しかなく、その1カ所がここ立川市の「わくわくBTRひろば」で、東日本唯一の自治体の施設だ。国内では練習施設が少ないということもあって、競技愛好者の間ではよく知られたスポットであり、過去にはこちらで競技大会が開催されたこともあるそうだ。
「BTRひろば」に入ってみると、敷地の中に様々な障害物がズラリと並んでいる。積み上げたパレットに丸太が取り付けられたものや、傾斜をつけるためにコンクリートブロックを傾けたもの、ペイントされたドラム缶やどかんを輪切りにしたようなものなど、手づくり感に溢れた施設になっていて、自転車愛好家の方々の熱意が伝わってくる。ちょっと障害物の上を歩いてみたが、少し歩いただけでフラフラしてしまう。結構な高さのある障害物もあり、この上を自転車で足をつかずに走行するのは相当な技術が要るだろう。また、ひろばの一角には屋根の付いたあずまや風の休憩所があり、ベンチとテーブルが置かれていた。
堤防の上から眺めていると、「何やらゴチャッとした施設だなぁ」と思っていたが、実際に中に入ってみると、結構手の込んだ造りになっていて少々驚いてしまった。
「わくわくBTRひろば」は年中開放されており、利用料金は無料だ(ヘルメット着用)。バイクトライアルは愛好家の年齢層も幅広いということなので、挑戦してみたい方は気軽に訪れてみては。
(2022年7月掲載) 地図
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