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東中神駅
青梅線のスタート駅の立川駅、西立川駅の次が東中神駅。南口は駅前に団地と商店街があり、周辺には住宅街が広がっている。かつて、近くの多摩川でアキシマクジラの化石が発掘されたことから、西側には「くじらロード」と名前が付けられる商店街がある。東側には昭和公園、北口にも団地や病院があり、東側は国営昭和記念公園の昭島口には徒歩10分と近い。昭島口の手前には陸軍航空工廠の跡地が広がっており、再開発が進められている。
東中神駅の開業は1942(昭和17)年。青梅電気鉄道の東中神停留所として開業した。2年後、国有化し、青梅線の駅に。1987(昭和62)年国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅に。昭島市の中で東中神の駅は最後に近代化された駅で、それまでは木造の柱や板張りの待合室が残る、かつての停車場の雰囲気いっぱいの駅だった。
2017(平成29)年3月、昭島市の東の玄関口にふさわしい、また、国営昭和記念公園昭島口の利用駅にふさわしい環境を整備し、あわせて東中神駅周辺の活性化を図る目的として再開発により、黒を基調にした近代的な駅に変わった。大きな特徴は駅舎の橋上化により南北通路が自由になったことだ。駅北側については、改札口が朝、夕の一定時間しか開かなかった。
「昼間は北口の臨時改札口が閉まってしまうので、南へ行くときは線路の踏切を渡らなければならなかったから、駅が新しくなって通り抜けができるようになり便利になりました。北側と南側に各エレベーターも付いたので楽です。もう一つ、改築前は少なかった自動改札機も増えて朝の混乱が無くなりました」と北口近くの住民。
再開発で駅が近代化したが、昔の面影を残すものがある。下りホームの西立川駅寄りのホームには長さ約33メートルもある板張りのベンチだ。一方、両ホームの多摩産材のマツのベンチにはアキシマクジラのロゴの焼き印がされ、昭島らしさを醸し出している。
(2022年1月掲載) 地図
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