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多摩モノレールの柴崎体育館駅から、多摩川に向かって進む。新奥多摩街道を渡ると、多摩川に架かる立日橋が見えてきた。立日橋を渡る手前で右に曲がり、立日橋を越えると多摩川に合流する残堀川沿いの道を上流へ進む。川辺をのぞいてみると、緑の中でサギがエサをついばんでいた。道を進んでいくと残堀遊歩橋が見えてくる。
この辺りは親水エリアになっていて、川辺に下りていけるようになっている。階段を下りると、あまり水量の多くない残堀川がサラサラと流れており、上流部では、お父さんが子どもに釣りを熱心に教えていた。
(左)残堀遊歩橋の親柱には右にコブシの花、左にケヤキの模様が (右) 残堀遊歩橋の全景
残堀遊歩橋の両端には立川市の木・ケヤキと、市の花・コブシが描かれていて、橋の中央には小さな展望広場が設けられている。上流部を見ると、アーチ状の水管橋と立川橋が、下流部では立日橋と、その上を走るモノレールの姿が目に入る。サビなど少々痛みも目に付くものの、こじんまりとしていて、なかなかいい雰囲気の橋だ。
多摩川(左)の土手と残堀川の土手に挟まれたところがポケットパーク
(右下)
三田鶴吉さんの文書によるクリーン多摩川運動30周年記念碑
残堀遊歩橋を渡ると、立川公園ポケットパーク・残堀川緑道公園に着いた。この公園は、残堀川と多摩川の土手に挟まれたスペースを整備した小さな公園だ。園内には、砂場の中に滑り台とトンネルを組み合わせた複合遊具や、藤棚、小さな展望台が設けられている。また、トイレもあるため、多摩川沿いをジョギングする人たちが立ち寄ることも多いスポットだ。なお、展望台に向かう道の途中には、彫刻家・関頑亭さんの手になるナマズが描かれた石碑があり、ナマズの上には、郷土史家の三田鶴吉さんが寄せた「クリーン多摩川」運動に関する文が書かれていた。
藤棚の下で水分補給をしていると、小さな子どもたちがやってきた。園内をひとしきり駆け回ったり、複合遊具に飛び乗りながらお喋りを楽しんでいた。
小さな公園だが、周辺に植えられた木々や植栽もよく手入れがされており、居心地のいい空間だ。川辺の散策中に一息つくには最適のスポットだろう。
だんだん暗くなるのも早くなってきた。帰り道、残堀遊歩橋の照明が、橋を両側から鮮やかに照らしていた。
(2021年11月掲載) 地図
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