小さな散歩道

昭島市立富士見公園 (昭島市中神町1277)


整備された花壇

園内には何種類ものリフレッシュベンチが

人気の複合遊具

昭島らしいクジラの遊具


公園入口

 中神駅の北口を出て、線路沿いを東に進んでいくと、多摩大橋通りに突き当たる。交通量の多い多摩大橋通りを北に少し進み、横断歩道を渡ると、緑に囲まれた富士見公園に着いた。

  園内に入ると、入口近くにはパーゴラや砂場があり、その傍らには昭島市らしく、クジラ型の乗り物遊具も設置されていた。
  パーゴラの下にはベンチとテーブルがあり、こちらでは子連れのお母さんたちが談笑を楽しんでいた。パーゴラの先にはカラフルな複合型の滑り台があり、てっぺんには三角屋根もついている。この遊具は子どもたちに人気のようで、日が暮れるまで多くの子どもたちが声を上げながら遊んでいた。

  公園の奥にはシンボルツリーが植えられた小高い丘があった。丘に登ってみると、芝生の感触が足に心地よく、頂上からは公園全体を見渡せるようになっている。
  さほど高い丘ではないが、なかなか気持ちのいいスポットだ。公園奥手のこの辺りまで来ると、多摩大橋通りの喧騒もあまり気にならなくなる。また、丘の周囲をグルリと回る散策路があって、「背伸ばしベンチ」などの健康遊具が置かれていた。

  公園の外周部には様々な木々が植えられ、特に園内西側の一帯は多種多様な植物が植栽されていて、小さな植物園のようだ。近所の人がよく手入れをしているのだろう、歩道脇にも色とりどりの小さな花が鮮やかに咲いていた。公園入口近くの花壇にも、白いバラが咲いていた。こうした花々や植物を観察しながら園内を散策するのもよさそうだ。
  パーゴラのベンチで一休みして園内を見ると、子どもたちはまだまだ元気に走り回り、砂場を飛び越え、丘に登ったり降りたりしながら、追いかけっこを楽しんでいた。緑も多く、きれいに整備された公園だが、トイレがないのはちょっと残念。
  だいぶ日が暮れるのも早くなってきたが、滑り台を何度も滑り降りる小さな子は、お母さんに促されても、なかなか帰ろうとしない。子どもたちが帰り、辺りが暗くなると、鈴虫の鳴き声が園内に響いていた。

(2020年11月掲載)  地図


小さな散歩道 目次へ 前へ  次へ