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子どもが集まるゆったりとした公園
東中神駅の南口を出ると、駅前には団地の1階部分にお店が連なる商店街「くじらロード」が広がっている。レトロな風情のある商店街を眺めながら南に進み、「昭和中学校」の交差点で江戸街道を渡る。この交差点から八清ロータリーに向かう道を進み、左に少し入ると八清公園に着いた。
住宅街の中にある公園内は元気を持て余した大勢の子どもたちで賑わっていた。とくに、公園中央は広々とした運動広場になっていて、駆け回る子どもたちの声が響いていた。
北側の入口近くにはブランコや鉄棒、砂場や小さな象の滑り台などの遊具が多く置かれていて、こちらでもたくさんの子どもたちの姿があった。
園内に植えられている多くの桜はこの日、ほぼ満開。外周部の桜は、公園内側に向かうように枝を伸ばし、なかなか美しい姿を見せてくれていた。なお、この辺りではこの公園は桜のスポットとしても知られているようだ。
公園南側には、ジャングルジムや滑り台、乗り物遊具などが置かれている。ここも子どもたちには人気のエリアのようで、熱心に遊具で遊び続けていた。そんな子どもたちを見守るお母さんたちは、きれいに咲いた桜の木の下で談笑している。また、近くには三角屋根のトイレや藤棚があり、公園の片隅では、堂々と咲き誇る桜の傍らでツバキの可憐な花が咲いていた。
公園の南側に出ると、目の前に建つ自治会館の前に「天満宮」と書かれた石柱が建っていた。どうもこの自治会館の一角が、昭和天満宮という小さな神社になっているようだ。ごく小規模な神社であるが、毎年夏に行われる例大祭ではお神輿が出て、公園では盆踊りが行われるなど、盛大に祭りが開催されているそうだ。小さいが地域の人々には大変親しまれている神社なのだろう。
公園に戻ってみると、小さな女の子はいまだにジャングルジムで遊んでいた。お母さんは「暗くなってきたからそろそろ帰るよ」と懸命にたしなめていたが、女の子の耳にはあまり入っていない様子。
(2020年4月掲載) 地図
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