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拝島駅の自由通路の東の壁面を飾る、高さ3.2m、幅7.0mのステンドグラス
(左) 福生市側にあるのは七夕とツツジをテーマに
(右) 昭島市側にあるのはクジラらと太陽と山並みをテーマに
JR青梅線、五日市線、八高線と西武拝島線の4本が乗り入れる拝島駅。昔、南北をつなぐ踏切は全長約130メートルもあり日本一長い踏切があった。
2007年8月、南北を連絡する自由通路と橋上駅舎の整備が完成した。
広い自由通路の東側の壁面に高さ3.2メートル、幅7メートルの大きなステンドグラスが2枚設置されている。
拝島駅が昭島市と福生市にまたがっているところから「昭島市と福生市の二つのまち(文化)を結びつける自由通路」がこのステンドグラスのコンセプト。
豊かで清らかな多摩川の水の流れをテーマに、約8ヶ月かけて制作された。
1961年夏に多摩川でくじらの化石が発見され、太古の昔、この周辺は海浜だったことが分かった。
昭島市側(南口)のステンドグラスは、多摩川から昇る朝日、西の富士山と共にこの「アキシマクジラ」をシルエットであらわした。
福生市側(北口)は福生の夏の風物詩「七夕まつり」と福生市の花「ツツジ」のある風景をステンドグラスにした。
原画・監修はパブリックアート作家(壁画、ステンドグラスなど)、ルイ・フランセンさん(1928年ベルギー生まれ。日本人女性と結婚。2010年死去)。
ステンドグラスは完成から13年経った今も両市民から好評だ。「晴れの日は、差し込む光がステンドグラスを通して床に映し出されてきれいですね。特に、午前中は長い光が差し込みます」 「雪の日はバックが真っ白なので色がクリアに見えます」「通路の幅が広くなり、通勤時間でもスムーズに歩けるからステンドグラスのやさしい光を感じる心の余裕がもててうれしい」
この自由通路には、市民の作品を発表する展示ケースもあり、いろいろと目を楽しませてくれる。
フライドチキンの店やコンビニ、パン屋、ラーメン店、おむすび店などが並ぶ。引いてきた自転車を店の前に止めてお店に入っていった人がいた。
「自由通路は自転車を引いて歩くのはOKなんです」と若いお母さんが教えてくれた。エレベーターを利用すれば、自転車での南北の行き来が可能という。
今の季節、晴れた澄んだ日には、自由通路のステンドグラスと共に、南口の2階大窓から富士山を楽しむこともできる。
(2020年2月掲載) 地図
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