小さな散歩道

立川市錦図書館 (立川市錦町3丁目)


人気の時代小説・文庫本コーナー

テレビ・映画の原作本の紹介

各種のイベントが開かれている

シリーズ別に本の題名が書いてあり、
メモや読了サインを書き込む


右が児童書コーナー、左が一般書コーナー

 立川駅南口から徒歩15分。錦児童館前の交差点から2軒南。錦学習館と併設されていて、錦図書館は建物を入って右側。
  開館は昭和60(1985)年。34年の歴史をもつ。330平方メートルに6万冊の蔵書がぎっしり。右半分が児童書コーナー、左半分が一般書コーナー。フロアの3面が窓なので館内は意外と明るい。

 近隣の錦町と羽衣町の人々の利用が多い。9年前から指定管理者として同図書館の運営を株式会社図書館流通センター(TRC)が担っている。「地域の図書館として少しでも多くの地元の方々に親しんでいただきたいと季節、季節で本のオススメコーナーを作ったり、イベントを開いたり、趣向を凝らしています」と責任者の村上明さん。
  錦図書館展示コーナーでは、「秋のお出かけ」と題して関連本を並べたり、「癒しの音楽」としてそれにふさわしいCDを展示している。

  その横の「時代小説コーナー」は、人気作家の本がずらり。同書庫の脇に手帳大の「#時代小説ノート」(無料)が作家別に置いてあった。中身はその作家の作品名が書かれている。「ご自分が読んだ本にチェックを入れるノートです。佐伯泰英さんのシリーズ『居眠り磐音江戸双紙』は51巻ありますから」と村上さん。 同図書館は古い町並みにあるので、高齢者の利用も多く、この時代小説コーナーは喜ばれているとか。

  4月から始めた「図書館 俳句ポスト」も人気だ。利用者から俳句を募集し、現代俳句協会に選定をお願いしていて、入選作は協会誌に載る。

  児童コーナーもスペースが広く、絵本をゆっくり楽しめる環境が整っている。カウンター奥にある「おはなし室」は4畳半ほどの広さがある個室で、毎週水曜日15時から、4歳児以上を対象に行なわれているお話会での紙芝居や手遊びなど喜ばれている。

  《錦図書館主催イベント》
  本年は絵本作家の山本省三さんを講師に迎え、大人のための絵本講座や東大名誉教授藤森照信さんによる講演「多摩の近代建築」、上野動物園元園長による講演「あしあと動物園」など主催してきた。

■立川市錦図書館
所在地/立川市錦町3-12-25 TEL:042-525-7231
開館時間/平日10:00〜19:00、土・日・祝10:00〜17:00。
休館日/毎月第2・第4月曜日、法定電気設備点検日、年末年始、特別整理期間

(2019年9月掲載)  地図


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