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(左) 桜、ケヤキなど大きな木がいっぱい (右) 園内には遊具が多い。パンダとコアラのシーソー
多摩都市モノレールの柴崎体育館駅から目の前の立川公園を抜けて、奥多摩街道に出る。ここから奥多摩街道と西側の立川通りを結ぶ細い道を入っていくと、住宅街の中にある錦公園に着いた。
園内には、左手にブランコと鉄棒があり、その傍らには青々と茂った藤棚があった。右手にはコアラとパンダのシーソー、カラフルなジャングルジムや滑り台などが置かれていた。それほど大きな公園ではないが、遊具が多く設置されている公園といった印象だ。
園内中央は運動広場になっていて、この日は学校帰りの子どもたちが声を上げて駆け回っていた。この公園は立川第七小学校のすぐ近くということもあり、放課後の子どもたちの手軽な遊び場になっているのだろう。
そんなことを考えながら園内を見渡していると、奥にひっそりと小さな鳥居が建っていた。この公園の奥手は、「第六天神社」の境内になっており、公園の中に小さな神社が建っているという造りになっている。
(左) 第六天神社の鳥居 (右)拝殿
鳥居をくぐると右手には倉庫があり、中にはお神輿が収められていた。参道脇には灯篭が建っており、その先には小さな社殿が構えられている。古めかしい社殿の傍らにある看板によると、この地の鎮守「第六天神社」は文禄2年(1593年)の創建と伝えられているということだ。
社殿の右手には小さな境内社があり、社殿裏手からはご神木が高く伸びていた。境内のスペースも狭く、小さな神社であるが、地域の人たちには親しまれている神社なのだろう。また、神輿倉庫の手前には、瓦屋根をまとって和風の外観をした、なかなかユニークな造りの公衆トイレがあった。
↑ 瓦屋根のトイレ
園内には桜や大きなケヤキの木が伸びており、藤棚の近くにはビワの木もあった。近づいてみると、立派な実が成っていた。「ビワってこうやって成るんだ」とまじまじと眺めてしまった。
また、入口近くはイチョウの木をはじめ、様々な植栽が施された一帯となっており、こちらではガクアジサイが可憐な花を咲かせていた。
夕刻が近づいてくると、グローブを持った親子がやってきた。小学生くらいの男の子とお父さんは、軽快な音を響かせながらキャッチボールに興じていた。
(2019年7月掲載) 地図
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