小さな散歩道

宝積寺(ほうしゃくじ)  (昭島市郷地町1-13-3)

 
(左)  本堂  (右)  観音堂

 立川駅北口から「拝島操車場」、「拝島駅」、「昭島駅南口」、「東中神駅」行きなどのバスに乗り「西郷地」で下車。 近くの「郷地町」の信号がある三叉路に着くと、道路脇に「天台宗宝積寺入」と書かれた石柱が建った細い道が伸びていた。 この南に向かう道を下っていくと、住宅地の中にある宝積寺に着いた。

  宝積寺の創建年代は不詳だが、江戸時代初期の創建ではないかと考えられている。 入口の門柱の向こうから、参道にヌーッとせり出すように伸びた松の木がとても印象的なお寺だ。

  境内正面には、瓦屋根の落ち着いた佇まいの本堂、本堂左手には青銅色の屋根が印象的な観音堂があった。 観音堂の手前には巨大な白い灯篭が建っており、いい風情を添えている。観音堂の右手には植栽などが植えられた一角があり、静かで趣きのある一帯となっている。
  境内の奥に進んでいくと、六地蔵と小さな祠があり、その先は墓地となっていた。 このお寺は崖上に位置しているため、墓地の先からは一気に視界が開け、遠方を望むことができる。

郷地稲荷神社と大ケヤキ →

  宝積寺のすぐ右手には、郷地稲荷神社がある。こちらは戦国時代末期の創建と伝えられており、旧郷地村の鎮守であったそうだ。 拝殿右手奥には樹齢約400年といわれてる大ケヤキがあり、昭島市の天然記念物に指定されている。幹まわりが7メートルあるこのご神木は、昭島市内で最大のケヤキだそうだ。

  神社を抜けると、崖下の道に出ることができる。緑の多いこの辺りを散策するのもよさそうだ。

(2018年12月掲載)  地図


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