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昭島駅を降りて、駅前を走る江戸街道を東へ進む。街道沿いに建つ保健福祉センター手前の道に入ろうとすると、傍らに「この地は、1957年から1997年までの40年間、市役所庁舎が置かれ、昭島市政の中心地でした」と書かれた写真付きのパネルが目に入った。写真にはレトロな2階建ての庁舎の姿があったが、現在ここに建っている保健福祉センターも、なだらかな曲線を描く壁面が印象的な建物だ。
道を進み、光華小学校の脇を抜けると、緑街道に出る。ここから昭島警察署脇の道を下り、しばらく進んでいくと、住宅街の一角にある清泉公園に着いた。
園内に入ると、右側にあるカラフルな遊具が目に留まった。これは滑り台と展望台を吊り橋で渡したような形の複合遊具で、吊り橋の足場には複数の丸太が吊られている。ここをグラグラと揺られながら歩いてみるのも楽しそうだ。
また、展望台の上には鉛筆型の骨組みがあり、これは結構な高さがある。その骨組みに近所の子どもたちが上ったりして遊んでいるものだから、「大丈夫かな」とちょっと心配になってしまう。そんな心配をよそに、子どもたちは暗くなるまで園内を駆け回っていた。また、滑り台の先には砂場があり、小さな子どもを遊ばせるお母さんの姿が見られた。
住宅街の中にある公園ということもあり、この公園は四方にネットが張られていた。また、公園の外周部には植栽やベンチが置かれており、園内中央にはシンボルツリーらしき木が伸びていた。園内の左側にあった「背のばしベンチ」でストレッチをしながら一休みする。
トイレや水飲み場、時計も設置されており、住宅街の中にある小さな公園であるが、設備は充実しているようだ。
日が傾いてくると、犬の散歩に訪れる人や、ベンチで談笑する年配の方々の姿が見られた。「短時間に色々な人が訪れるものだな」と思いながら眺めていたが、近隣の人々にとっては、ちょっとした社交場のような場所なのかもしれない。
昭島駅への帰り道、保健福祉センター近くの昭和町一丁目児童遊園に寄ってみた。こちらではピンク色の象の滑り台があり、長い鼻が砂場に伸びていた。
(2018年10月掲載) 地図
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