小さな散歩道

多摩川上流水再生センター (昭島市宮沢町3丁目)

 
(左) 多摩川上流水再生センター入口。左に展望台が見える
(右) 中央に八高線、左に八王子水再生センターの建物が見える。手前は多摩川上流水再生センター


連絡管の中にはいろんな管が通っている

連絡菅の途中に検眼用のcの字が釣り下がっていた

市境を示す札

連絡菅の横断図(センター資料より)

 立川駅北口からバス、「宮沢」下車徒歩5分。多摩川上流水再生センターは東京都下水道局の施設で、敷地面積15万u。青梅市・昭島市・福生市・羽村市・瑞穂町の大部分と、立川市・武蔵村山市・奥多摩町の一部の下水を1日平均、約29万立方メートルを処理している。処理した水は多摩川に放流するとともに、一部をろ過して同センター内の機械の洗浄・冷却やトイレ用水などに使っている。また砂ろ過とオゾン処理をして野火止用水、玉川上水、千川上水に送水して昔の清流を取り戻す役割を果たしている。

  このセンターの南には多摩川を挟んで八王子水再生センターがある。2つの水再生センターは多摩川の地下深くを横断する太い連絡管(内径3.5m、長さ約570m)でつながっているという。2年2ヶ月の工期を経て平成18年(2006年)に共用が開始された。わが国初めての連絡管とか。連絡菅の中を歩いて八王子市に渡れるというので訪ねてみた。

  まず、展望台に登って両センターの位置を確かめる。西に見える八高線の東側を平行に多摩川の河底深くに通っているとか。
  実際に連絡菅の中を歩いて八王子市に。エレベーターで地下3階に降りる。管の入口の計測器は温度21度、湿度80%と示していた。この日(8月21日)の東京の外気は31・5度だったので中は寒いくらいに涼しい。身長の倍以上もある太い連絡管の中は天井に蛍光灯が一列に並び明るい。汚水管、送泥管などが走っていて、両再生センターの間で相互に送水、送泥ができるようになっている。2つのセンターが補完しあうことで、施設の効率的運用ができ、災害時のバックアップ機能にもなるそうだ。

  連絡管の位置は河床より6m。6m頭上には水が流れていると思うとちょっとワクワク。20分ほどで、対岸の八王子水再生センターに出た。ここの沈殿池などの装置はすべて建物の中にあるので、外部からは見えず、何かの実験棟が並んでいるように見える。
  また、多摩川のセンターの入口ロビーには「多摩川ふれあい水族館」と名前のついたミニ水族館があり、多摩川に住むイワナ、ヤマメ、アユなどの泳ぐ姿も観察できる。

■多摩川ふれあい水族館

開館/9:00〜16:00
休館/土、日曜、祝日、年末年始
入館料/ 無料

■多摩川上流水再生センター  昭島市宮沢町3-15-1

一般の人の連絡管見学は、10月から受け付ける(4人以上)。
問合せ/TEL 042-545-4120

(2017年9月掲載)  地図


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