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西国立駅から西友のある大通りを北へ進み、立川第六小学校の角を右折し、羽衣中央通りを進んでいくと、左手に緑の茂る羽衣公園が見えてきた。公園の入口には、「羽衣公園・立川市」と書かれた五角形の標柱があり、その手前にはカラフルな花々が咲いていた。
公園に入ると、入口左手の小さな花壇の中に「ふれあい」と題された少年2人が語らっているような石像があった。その隣には藤棚があり、花壇から伸びた藤が屋根にきれいに巻きついている。また傍らの緑とオレンジ色が鮮やかな滑り台では、お母さんが小さな子を遊ばせていた。公園左側は小さな児童遊園と植物園が合わさったような造りをしており、花壇近くの白い円形のイスがには「かごめ」や「げんこつやまのたぬきさん」「あがりめ・さがりめ」などのわらべ歌の歌詞がイラスト入りで書かれていた。
園内の残りのスペースは運動広場になっており、その周囲にはベンチが置かれている。平日の昼下がり、こちらのベンチでは、どことなくやってきて一休みする近隣のご年配の姿があった。広場の周りは高い木々が茂っており、散歩中にここで休憩するのも気持ちがよさそうだ。
また、公園の右側は羽衣中央会館と隣接しているが、この会館は住民による自主的な学習や集会などが行なわれ、地域の交流の場として使われているということだ。会館前の通りに出てみると、薄い緑に白抜きで大きく「はごろも」と書かれた昭和レトロな看板が建っていた。
羽衣中央通りの会館前にはレトロな看板「はごろも」が
園内には桜やコブシをはじめとして、エゴノキやヒメシャラ、ナツメなど多くの植栽がなされているが、入口近くには見事に枝垂れたケヤキがある。高い枝からダラリと垂れ下がる葉の姿は少し不気味であるが、思わず目を引いてしまう光景である。
夕方近くになってくると、近所の小学生たちが自転車でやってきた。陽もだいぶ長くなってきて、外遊びには絶好の季節だろう。子どもたちは声を上げながらボール遊びに興じていた。
(2017年6月掲載) 地図
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