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立川市の小中学生による花壇が美しい
サンサンロードの南側の起点
サンサンロードの北側の起点近く
左奥に海外の大型家具店「イケア」が見える
休日に散策する人々(南から北を見る)
多摩都市モノレール立川北駅のペディストリアンデッキを下りると、モノレール下には、自転車・歩行者専用道路の「サンサンロード」(都市軸)が北方へ550メートルほど伸びている。
起点のこの辺りはデパートや映画館など、商業ビルが多く立ち並んでおり、いつも人通りが多い一帯だ。2月末、立川高島屋6階に立川地区最大級の売り場面積(約1000坪)を誇るジュンク堂書店がオープンして話題にもなっているエリアだ。冬にはイルミネーションが灯り、お祭りなどのイベントが開催されるエリアでもある。休日のこの日は、大きな買い物袋を下げた家族連れや、若者たちで賑わっていた。周囲にはベンチがあり、ここで買い物途中に一休みする人たちも多い。
「サンサンロード」を北に進んでいくと、突然右手に大きな赤い植木鉢が現れる。この高島屋裏手のテラスに置かれた巨大オブジェは、ジャン=ピエール・レイノーというフランスの作家によるものだ。その傍らには宙に浮いたような自転車や、どこにも通じていない階段があり、近くの植え込みからはカラフルな衣装をまとったアフリカの首長たちが並んでいる。「サンサンロード」から少し右に入った「ファーレ立川」と呼ばれるこの一帯には、アート作品が街と溶け込むように点在しており、歩道や車止め、街路灯や換気塔などにも多くの作品が展示してある。そうした作品群を探しながら散策するのもよいかもしれない。
ファーレ立川アートの作品
「サンサンロード」中央部の芝の生えたエリアには、可憐な花々が所々に植えられていた。説明プレートによると、これは近隣の小中学生によって植えられたものだそうだ。道を進んでいくと、左手には広大な空き地が広がる。以前この空き地には、除草の任務を担ったヤギたちがいたのだが、取材をした日は冬休み中でヤギもお休みだった。4月から「お仕事」開始ということなので、雑草を食べるかわいらしいヤギ一家が見られるはず。
立川地方合同庁舎を過ぎると、青と黄色の外壁が印象的な大型家具販売店、IKEA(イケア)が見えてきた。この巨大な店の売り場面積は2万u以上もあるそうだ。ちょうど夕暮れ時、お店からはたくさんの買い物客が立川駅方面に溢れるように出てきた。 IKEAの手前には緑町公園があり、芝生が広がっている。中央には8角形のやぐらがあり、ごった返す人並みを横目に子どもたちが周りをグルグルと走り回っていた。
(2016年4月掲載)
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