小さな散歩道

羽衣東公園 (立川市羽衣町2丁目)

 
(左) 小さな子どもに人気の複合遊具   (右)   公園東側には桜の大木が数本

 南武線の西国立駅から駅前の西友を抜け、住宅地の中を国立方面に5分ほど進むと、大きな木が伸びる羽衣東公園に着く。 近くに保育園があることもあってか、この日は小さな子どもを連れたお母さんたちで園内は賑わっていた。

 公園の一角には2つの滑り台とうんていなどを組み合わせた複合遊具や小さな砂場があり、中央は広場になっている。カラフルな複合遊具は大変な人気で、子どもたちの姿が途切れることがなかった。ママさんたちは子どもを見守りながら、談笑を楽しんでいた。中にはママに手を引かれながら、恐る恐るボールに触る小さな子どもの姿も。他には散歩中に一息つく高齢者や、ジョギングに励む人たちの姿もあり、近隣の人たちには大変親しまれている公園のようだ。

  公園東側には桜の大木が数本ほど立ち並び、中には広場側に大きく傾くように伸びているものもある。いずれも見事な枝振りで、春には見事な姿を見せてくれるのだろう。他にも大きなイチョウやケヤキの木が植えられており、木々に囲まれた公園といった印象だ。また、入口近くには花壇があり、色とりどりの美しいパンジーが目を楽しませてくれる。

  

  藤棚のような形をした棚の下には白い陶器製のテーブルとイスがあった。4脚あるイスには昔し話「ウサギと亀」や「桃太郎」をモチーフにした迷路や、わらべ歌「あんたがたどこさ」や絵描き歌「おさらじゃないよ」の歌詞がイラスト入りで描かれており、遊び心のある造りとなっている。傍らにはカバや象などの形をしたバネ付きの遊具があり、またがってギコギコと遊ぶ子どもたちも多かった。日が傾く頃になると、園児たちと入れ替わるように近所の小学生がやってきて、広場で嬌声を上げながらボール遊びに興じていた。

  それほど大きな公園ではないが、園内には多くのベンチや水飲み場、トイレなども設置され、公園として充実している。大きな木の下で、ベンチに腰掛けながらのんびりと春の訪れを感じるのもよいものだ。

(2016年3月掲載)  地図


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