小さな散歩道

見影橋公園 (立川市砂川町3丁目)

 
            (左) 見影橋     (右)橋が架かっている玉川上水


公園内にはカラフルな複合遊具が

整備されている園内

園内には小さな池もある

 西武拝島線の武蔵砂川駅で降り、ガードをくぐって駅の南側に出る。駅前というのに周りには畑も多く、かなりのどかな印象だ。そのまま直進し、西武線に平行して流れる玉川上水を下流に進むと、上水に架かる見影橋が見えてきた。 
  装飾の施された赤茶色の欄干が印象的な見影橋は、江戸時代から架かっていた古い橋で、当時は砂川村内を流れる上水の上流から4番目の橋だったので「四ノ橋」と呼ばれていたそうだ。また、名主の屋敷に近いこともあり「旦那橋」とも呼ばれていたという。大正時代に橋が拡張されるまでは、たもとに名主家当主の名にちなんだ「源五右衛門分水」の取入口があり、今でも橋上流の南側に、その痕跡を見ることができる。また、上水を覆うように両岸から桜の木が伸びており、季節には美しい姿を見せてくれるそうだ。

  橋を渡り、広い野球場を過ぎると見影橋公園に着いた。よく整備された園内にはカラフルな滑り台や砂場、足元にマットを敷いたブランコ置場などがあり、小さな子どもたちには嬉しい造りとなっている。
  公園奥には水遊び場があり、水がシャワーになって降り注ぐようになっていたが、この日は曇天のためか、水は流れていなかった。この水遊び場は園内の池と繋がっており、池の中には水草がたくさん生えていた。また、この公園には長いターザンロープが置かれており、ここが園内一の人気スポットであるようだ。小さな子どもたちから、学校帰りの中学生までもが夢中になって嬌声を上げ、午後のひと時を楽しんでいた。
  見通しのよい園内にはベンチが多く置かれており、屋根の付けられたベンチもある。周囲には民家が点在しているが、緑豊かな上水のほとりにあるこの公園では、ゆったりとした時間が流れていた。

  公園隣の野球場には、スプリング遊具があり、サッカーゴールやバスケットゴールの置かれている一角もある。こちらでは元気な男の子たちがボールを奪い合っていた。なお、この野球場は照明灯も備えられた本格的なグラウンドだが、利用には申し込みが必要のようだ。

(2015年10月掲載)  地図


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