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立川駅南口から「富士見町操車場」行き、または「新道福島」行きのバスに乗り「富士見町団地」で下車。バス通りである新奥多摩街道を右手に入ると、富士見町団地の団地群が見えてくる。
富士見町団地は、昭和43年から44年にかけて建築された5階建ての団地で、広い敷地の中には保育園や交番、郵便局やコンビニなどが揃っている。また、ところどころに配置されたユニークな公園や、巨大なとっくり型給水塔があることでも知られている。
敷地内を進んでいくと、団地群の背後からにょきっと顔を出す給水塔の姿が目に入ってくる。給水塔は新生小学校の隣に位置しており、間近で見上げると、団地群を優に超すその大きさに圧倒されてしまう。青空に燦然と輝く白亜のとっくりは、団地のシンボルたる強烈な存在感を放っており、傍らには石造りのオブジェも設置されている。
その先には「さんかく公園」があり、への字形の滑り台やジャングルジムなどの児童遊具がある。また奥には可愛らしいゾウやラクダなどのオブジェや、巻貝型の滑り台などが置かれていた。中でもへの字形滑り台は人気のようで、この日もとっくりを背に子どもたちが声を上げて滑っていた。
敷地西側には「ぐるぐる公園」がある。この公園には近年あまり見かけなくなった土管や、らせん形の滑り台などがあった。中でも目を引くのは、だ円形をした石の丘。登れるようにチェーンや足場が備えられており、小さな穴まで空いている、あまり見かけたことのない遊具だ。昔ながらの団地に囲まれて、ブランコで靴飛ばしに興じる子どもたちを見ていると、なんだかノスタルジックな気分になってくる。
他にも敷地内には多くの面白い公園がある。大きなとっくりの下で、子どもたちの健やかな成長を願いたい。
(2014年2月掲載) 地図
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