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立川駅北口からバス、宮沢下車徒歩5分。東京都下水道局の施設で、青梅市・昭島市・福生市・羽村市・瑞穂町の大部分、立川市・武蔵村山市・奥多摩町の1部の下水を1日平均約17万立方メートル処理している。処理した水は多摩川に放流するとともに、同センター内の機械の洗浄・冷却やトイレ用水などに使用。また砂ろ過とオゾン処理をして野火止用水、玉川上水、千川上水に送水して昔の清流を取り戻す役割を果たしている。
このセンターにトンネルがあって、対岸に出られるという話を以前聞いたことがあった。多摩川を挟んだ南に八王子水再生センターがあり、2つのセンターは多摩川の地下を横断するトンネルによって結ばれていて、中を歩いて渡れるという。沈殿池など施設の紹介をしていただいた後に解説員の方に同行してもらった。
エレベーターで地下3階に降りる。身長の倍以上もある太い連絡管の中は蛍光灯がつき明るい。汚水管、送泥管などが走っていて、両水再生センターの間で相互に送水、送泥ができるようになっている。2つのセンターが補完しあうことで、施設の効率的運用ができ、災害時のバックアップ機能にもなるそうだ。
連絡管の位置は河床より6メートル。6メートル頭上には水が流れていると思うとちょっとワクワクもの。15分ほどで、対岸の八王子水再生センターにでた。ここの沈殿池などの装置は全て建物の中にあるので、外部からは見えず、何かの実験棟が並んでいるようだ。西側にかかる八高線の鉄橋を電車が走リ抜けた。ちょうどトンネルはこの八高線と平行に多摩川の底を通っているのです。再び連絡管を通って多摩川のセンターに。水処理施設の屋上の公園(宮沢広場)で景色を眺めながら一休みして帰った。同広場は昭島市が管理していて、外部とスロープでつながっているので、センターが休みの休日でも利用できる。
また、多摩川のセンターの入口ロビーには「多摩川ふれあい水族館」と名前のついたミニ水族館があり、多摩川に住むイワナ、ヤマメ、アユなどの泳ぐ姿も観察できる。
※センター施設の見学希望は前もって連絡を。
■多摩川上流水再生センター (昭島市宮沢町3-15-1)
問合せ/TEL 042-545-4120
■多摩川ふれあい水族館
開館/9:00〜16:00
休館日/土日、祝日、年末年始
入館料/無料
(2010年3月掲載) 地図
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