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多摩都市モノレール柴崎体育館駅を出て日野方面へ歩き約7分、多摩川に掛かる橋のたもとにたどり着いた。
橋の中央はモノレールが走り、片側2車線の幅広い橋だ。
たもとの欄干の端に石製の柱が一本、突き出るように立っている。そのてっぺんに乗っているのは、黒っぽいオブジェ。
近づいてみると、それは4羽ほどの鳥の彫刻だ。細く突き出たくちばし、大きく広げた翼も幅は細めで、カモメのよう。
海に近い河口周辺を飛び交うカモメを、モデルにしたのかもしれない。
橋の両側にはゆったりした幅の歩道があり、歩行者や自転車がひっきりなしに通っている。
渡り始めの橋下は草の生えた川原だが、中ほどに来ると、そこは多摩川の真上。
青空を写した水が悠々と流れ、都会の中の大河を思わせる。岸辺にじっとしている人たちは、コイかフナでも釣っているのだろうか。
橋上には時折、モノレールが音も無く行き交っていた。
遠くに目をやると、下流方面は国立、府中あたりか。高層ビルが日に映えている。
上流の昭島、八王子方面に高層ビルはさほど目立たないが、奥多摩の山並みがうっすらと浮かんでいる。
空気が澄んでいれば、富士山が見えるそうだが、この日、天気は良くて空は晴れていたものの、遠くはかすんで残念ながら望めない。
対岸の日野市側に到着したのは、渡り始めて約8分だった。
(09年1月掲載) 地図
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