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空気の澄む冬、富士山を見に多摩川緑地に行った。
立川駅北口から京王バスに乗り立川市営野球場前で降りる。
地図を片手に「富士見百景のプレートを探しているんですが」と地元の人に聞くと「富士山が良く見える見晴台ならありますよ」と案内してくれた。
日野橋の手前にある立川市下水処理場の斜面を上る。立川公園の飛び地で通称バラ園と呼ばれている所だ。
木造の見晴台から南西の立日橋方向を眺めると丹沢山塊と秩父山塊がぶつかり合う背後に悠然とそびえる真っ白な富士山が見えた。
下水処理場のすぐ南側を塀沿いに西に歩くと左下に立川市営の錦テニスコートが見えた。その道ばたの円柱に
「関東の富士見百景 富士山の見えるまちづくり
地点名 多摩川緑地 H17年11月 国土交通省関東地方整備局……」
と書いたプレートをやっと見つけた。
国交省が全国の市民に呼びかけて富士山のよく見える地点を推薦してもらいその中から全国128地点を選定。
まちづくりに活かしてほしいというものだ。立川市内では唯一ここの多摩川緑地が選ばれた。
先ほどの見晴台よりは富士山が大きく見えた気がした。
道なりに処理場の角を曲がると奥多摩バイパスに出るが、その角に日野の渡し場跡を伝える碑があった。
江戸時代から日野橋が開通する大正15(1926)年まで日野市と立川市を渡し船が結んだという碑だ。
当時この周辺には料亭が建ち、屋形船にのり川遊びをする客や鮎釣り客でにぎわったという。
帰りに食材の味を生かす保温料理教室、クッキングサロンAi (アイ)でランチをいただき帰路に。
連絡先/ 関東の富士見百景・多摩川緑地は立川市公園緑地課。
日野の渡し場碑は立川市文化振興課へ。(共に TEL/042-523-2111)
取材協力/多摩都市モノレール・立川観光協会
クッキングサロンAi(アイ)のランチ(1,500円 2日前に要予約)
TEL /042-522-6977
住所/立川市錦町5-16-20
(09年2月掲載) 地図
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