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西武拝島線武蔵砂川駅を出て線路下のトンネルをくぐり、しばらく行くと玉川上水に突き当たる。 下流に向かって最初の橋「見影橋」を渡り、公園を左に見ながら進むと今度は五日市街道に出る。 そこを左に曲がって行くと、街道に面して大きな石の門柱が2本立っていた。 2本の柱の間はゆったりと、広い。
門の中に入ると、すぐ右手に「砂川の教育 ここに始まる」と彫られた石碑が立っていた。 広々とした、遮る物もない敷地の向こうに山門があり、その右手に20メートルはあろうかという 大イチョウの木がそびえている。その根本近くにキラキラ輝く説明板があった。それによると、 流泉寺は「砂川の新田開発にきた人々の菩提寺として江戸時代の初めに作られた。 (中略)明治時代にはここが村の教育の中心となり、約30年にわたって学校が設けられていた」とある。 それで先ほどの石碑が立てられたわけだ。
山門に入ってみると、左手に「水子地蔵」と書かれた旗が立つ地蔵堂や、 台座を含めると高さ5メートル近くあろうかと思われる慈光観音像、 柱に立派な獅子の彫刻を施した鐘楼が目を引く。中でもひときわ目に付いたのは、 本堂の左手に並んでいた五百羅漢のような石像群。布袋(ほてい)や恵比寿らしき顔も見られる。 いずれも表情豊かに今にも話しかけ、動き出しそうだったのが印象深かった。
(2007年9月掲載) 地図
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