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南武線西国立駅から徒歩約7分、商店街や閑静な住宅街を通って、ケヤキや桜の大木に囲まれた公園に着いた。
すでに葉を落とした桜の枝が、冬の空に向かって寒々と突き出ている。でもよく見ると、枝の先には固く閉じたつぼみがしがみついている。春を待つ準備をしているのだ。黒々とした葉をつけているのは、ヒマラヤスギか。黄色い葉が落ちきっていないのはイチョウだ。
人影のない公園の一角には、大小のカラフルな滑り台が2台。大きな方はぐるぐると回転して降り、小さな方は真っ直ぐ降りるようになっている。どちらも本体は青く塗られている。二つの滑り台の間はネットが張られて行き来できるようだし、縄ばしごで登ることも出来る。トリムのような役割も果たしているのだろう。
藤の木はないが、藤棚のような形をした棚の下にちょっと変わったテーブルとイスを見つけた。どちらも白い陶器製らしい。4脚あるイスの表面には、字や絵が描かれている。一つは「あんたがさどこさ」のわらべ歌の歌詞。一つには「おさらじゃないよ はっぱだよ」と、絵を描きながら歌う歌詞。あとの2脚には、ウサギとかめの物語などを題材にした迷路が描かれている。一休みしながら、わらべ歌を歌ってみるのもよさそうだ。そばには動物の形をして下にばねが付き、子供が乗れば、ぴょんぴょんはねそうな遊具もあった。
(06年1月掲載) 地図
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