あなたの町の朝日新聞店 | 小さな散歩道 目次へ |
青梅線西立川駅から歩いて約20分、新奥多摩街道の「団地西」交差点を北側へ曲がるとまもなく、右手の団地の中に公園が見えてきた。歩道に面した一角に、コンクリートらしき石で出来た像が鎮座している。口をあんぐり開けて、飛び出た目玉の動物は、よく見るとカエルだった。
入ってみると、石の像はあちこちにある。ゾウ、ラクダ、ワニが数頭ずつ向かい合っている光景は、さながらアフリカ園だ。カタツムリのような大きな巻貝の後ろから入り、口から出て来るという滑り台も目を引く。
広場を隔てた奥には、巨大な三角屋根を思わせるモニュメントがあった。近づいてみると向こう側から登れるようになっている。反対側は、やはり滑り台だ。「さんかく公園」の名前はここから出ているのだろう。この大きさなら、一度に10人くらいの子供が並んで滑れるかもしれない。その隣には8人がいっぺんに乗れるブランコも。広場はすでに冬の気配が漂い、木枯らしに吹き寄せられたらしい枯葉が散り敷いている。親子らしい2人が、藤棚の下で、遊びに興じていた。
道をはさんで西側にも公園があった。公園の名は「ぐるぐる公園」。名前の由来となったのは、一角にある高さ5メートルほどの滑り台。内側は空洞になっており、はしごでてっぺんに登ることが出来る。そこから、らせん形に、ぐるぐる回って滑り降りるからだった。
(05年12月掲載) 地図
小さな散歩道 目次へ | 前へ | 次へ |