小さな散歩道

東京都農業試験場 (立川市富士見町3丁目)

 

  JR青梅線西立川駅から徒歩約7分、東京都農業試験場の本館脇を通り抜け奥多摩街道を渡ると、正面に試験場の「見学自由エリア」の入り口があった。
  細い石段を降りて行くと、車2台ほどの幅の道にぶつかり、そこを横切るとさらに下へ降りる石段があった。左手にはピラミッドのような形のガラスを張りめぐらせた建物が見える。石段を降りきると、右に石畳の広場があった。中央に小さな池と噴水がある。球状の先端から出る水は、池を経て石造りの浅い小川を流れ、広場を出て行く。
  見渡すとケヤキだろうか、大木の葉が色づき始めている。広場の周りには、ハナミズキの木が何本も植わっている。すでに赤く色づいた葉と、赤い小さな実をたくさん付けていた。広場の向こうにはガラスの温室などが見えるが、入り口に「試験研究区域」の看板があって、許可なしには入れないようだ。
  そこで、さっきのピラミッド型の建物に行ってみる。入り口に「見学時間 平日(月―金曜日)の午前10時〜午後4時まで ご自由にお入りください」とあった。入ると野菜展示温室で、外より暖かい。リーフレタス、バイオサラダなどの苗や、トマト、ナスの鉢植えが目についた。そこを出て、さらに進むとまた温室が。今度は蒸し風呂のように暑い。「展示養生温室」だそうで、シダなどの観葉植物らしい鉢物が、たくさん置かれていた

(05年11月掲載)  地図


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