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立川駅南口から歩いて約15分、立川南通りに面した入り口を入ると目の前に20メートルは超すと思われる大木がそびえていた。ケヤキらしい木は、根元近くから四方八方に枝を伸ばし、あたりを覆いつくさんばかりだ。
見渡すと、長方形をした公園はケヤキのほかイチョウ、桜など様々の大木で囲まれている。紅色の花をつけたサルスベリや、梅の木、植え込みにはレンギョウもある。公園の中央には大きなフジ棚から、青々としたつるが伸びていた。どうやら、公園は四方の喧騒から緑の巨木で守られているようだ。そのためか、目の前を交通繁華な立川南通りが走っているのに、ひっそりと静寂に包まれている。
そんなところが子供を遊ばせるのには適しているのだろう。小さい子を連れた母親たちが何組か、訪れている。子供たちは飽きもせず、キャッキャいいながら走り回っている。そういえば、園内には色鮮やかなすべり台やブランコなど遊具も豊富だ。園の中央には、薄緑色に塗られた、たくさんの鉄パイプを一辺6〜7メートルの正方形に組んだ遊具もあった。どうやら、迷路らしい。
その迷路のそばのイチョウの木には、青いギンナンがたわわになっていた。もうしばらくしたら、この下はギンナンを拾う人たちでにぎわうのかも知れない。帰り道、入り口近くに立つ「中国長安古典芸術団公演 記念植樹」との字が彫られた石碑が目についた。
(05年10月掲載) 地図
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