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立川駅南口から歩いて約7分。さながら「都会のオアシス」とまで行かないにしても、ほっとする場所ではありそうだ。周りはマンションや予備校などのビル群に囲まれ、北側には中央線、東側には立川通りが走っていて、騒がしい。広さは、思い切りボールを投げたら、外に出てしまいそうなくらいのものだ。
それでもケヤキや桜の大木が、うっそうと周りを取り囲んで、夏でも都会のヒートアイランド現象から、ほんのわずかでも守ってくれそうなのである。それが証拠に、四方八方から老若男女を問わず、人々がここを目指して歩いて来る。そしてベンチに座って本を読んだり、携帯電話をかけたりしている。ボールけりや、バドミントンに興じる人も。飲み捨てのペットボトルなど、ゴミは目障りだが。
でも子供たちに人気があるのは、何といってもオニの顔をしたスベリ台かもしれない。高さが5メートルはあろうかというコンクリート製の2枚のオニの面に囲まれた間に、幅3〜4メートルほどのスベリ台があるのだ。オニは髪と眉、目玉が黒く、顔は赤に彩色されている。大きな口を開け、今にも人を飲み込みそうだが、ちっとも怖くなく愛きょうさえある。人呼んで「オニ公園」というそうだ。
公園の一角に、時計の塔があった。1985年の科学万博つくばの時、某時計会社が開発した駆動、照明を自然エネルギー(太陽光)でまかなっている太陽電池時計だという。
(05年9月掲載) 地図
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