小さな散歩道

フィールドミュージアム 府中市郷土の森博物館

けやき並木 ロウバイの小径

旧島田家住宅
まいまいず井戸
ロウバイ

 ロウバイが見ごろを迎えた郷土の森博物館を訪れた。
  同博物館は、園内ゾーンと本館ゾーンに分かれており、入るとまず本館ゾーンである博物館本館がある。こちらでは、プラネタリウム(大人400円・中学生以下200円)と府中の歴史・文化がわかる常設展示や会期ごとに内容の変わる企画展示を楽しむことができる。

 本館を出て、園内ゾーンへと向かう。きれいに整備されたけやき並木を進んでいくと、左側に1935年に建設された木造校舎「旧府中尋常高等小学校」や1888年創建の蔵造の店「旧島田家住宅」などの復元建物が並ぶ。この他にも園内には合計10軒もの復元建物があり、その都度興味深い説明書きを読むことができる。途中、まいまいず井戸というおもしろい井戸も見ることができた。渦巻状の道を降(くだ)って、水を汲む方式のもので、かつて武蔵野や伊豆諸島に多く見られたもの。形状がカタツムリの殻に似ていることからこの名が付いたという。

 園内の奥までくると、ようやく目的のロウバイの小径(こみち)に着いた。90本もの木に黄色いかわいらしい花が咲き誇っている。花の香りが心地良く、何度も深呼吸してしまった。
  見ごろは2月上旬まで続き、この日はまだ固い蕾をつけていたウメも2月上旬頃より順に開花していくというので、この時期ロウバイとウメを同時に楽しむことができるかもしれない。この機会に一度足を運んでみてはいかがだろう。約60種1,100本のウメを擁する同博物館では、2月7日(土)〜3月15日(日)に梅まつりも行われるという。

■府中市郷土の森博物館

所在地/府中市南町6-32
開館 /9:00〜17:00(入場は16:00まで)
料金 /大人200円、中学生以下100円(4歳未満無料)
休館日/月曜日 ※休日の場合は翌日(臨時休館日有)
アクセス/JR南武線「府中本町駅」または「分倍河原駅」より徒歩20分、
   JR南武線「分倍河原駅」より「郷土の森総合体育館」行きバス「郷土の森正門前」下車すぐ

(2015年2月掲載)  地図


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