小さな散歩道

日蓮宗 久住山宏善寺

入り口 仁王門

境内
枝垂れ梅

 雪の残る寒い日に、立派な枝垂れ梅があるという寺院を訪れた。住宅街の中にひっそりとたたずむ同寺院、午前中だからだろうか参拝客もまばらで静寂を保っている。
 門をくぐり、参道を歩く。記録的大雪の数日後とは思えないほどきれいに掃き清められた参道、思わず身が引き締まる。参道を進んでいくと仁王門があり、右側に阿形(あぎょう)像、左側に吽形(うんぎょう)像の金剛力士が立っている。なんだか少し怖いような不思議な感覚。しかしながら、その先に見える景色に引き寄せられるように仁王門をくぐる。

 参道同様、境内もきれいに掃き清められており、神聖な気持ちになる。そんな境内に存在感のある枝垂れ梅があった。今まで見たことのない程立派で美しいが、開花状況としてはまだ二分咲きといったところ。枝垂れ梅を観賞するには少し訪れるのが早すぎたが、雪景色の境内に二分咲きの枝垂れ梅もなかなか趣があり一見の価値がある。
  本堂の階段を上り、手を合わせる。何とも言えないすがすがしい気持ちが心地良い。これからの季節は枝垂れ梅が見ごろを迎え、4月には桜も楽しめるという。この春、訪れてみてはいかがだろう。

 同寺院の沿革によると

「暦応元年(1338)の創立。開山善立院日海。当初真言宗の坊として創立。宗祖が佐渡流罪の途次休息、文永8年より本宗に改宗。鎌倉時代の戦乱で焼失、暦応元年再建。戦後本堂、客殿、庫裡、山門を建立する。(中略)古くは身延山の末寺なるも時代の変遷により池上本門寺末となる」
(日蓮宗東京都南部宗務所ホームページより)

■久住山宏善寺(くじゅうざんこうぜんじ)
所在地/町田市本町田3409
アクセス/町田駅より本町田経由「野津田車庫行き」・「鶴川駅行き」バスでひなた村下車、徒歩約5分
駐車場/数台有り

(2014年3月掲載)  地図


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