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「観性寺前」バス停より住宅街の中を約8分、道案内の看板を頼りに歩いていくとかしの木山自然公園南口に着いた。
園内に入るとまず鎌倉古道が続く。立て看板によると「源頼朝(1147〜1199)が鎌倉に幕府を開いてから(中略)多くの関東武士は戦いが起こった時には、一族郎党をひきいて『いざ鎌倉へ』とはせ参じました。(中略)府中・関戸から町田市内を通り、瀬谷をへて鎌倉へ通じる古道の一本がここ、かしの木山自然公園に残っています。」とある。歴史を感じながら歩いて行くと、展望広場に出た。高台にあるのでとても気持ちが良い。眼下に市街地、その奥には大山が見える。小さい立て看板に「けしきを見ながら『ヤッホー』と大山までさけぶ。」と書いてある。思わず笑ってしまったが、本当に叫びたくなる景色だった。
隣の中央広場を過ぎ、森の家に入ってみる。同公園の地図や観察会・自然講座などの資料が置いてある。同公園は「静かな自然を楽しみ、草木・虫・鳥などを大切にする公園」だという。納得だ。
森の家を出てシラカシ林の横を歩く。「木材の利用が減り、林に人の手が加わらなくなった現在、かつての原生林をしのばせる状況になっている。」というシラカシ林からは、野鳥の声や小動物が出していると思われる物音が聞こえてきてとても興味深い。この林の先には「明治年間に、火事で死んだ馬を供養するために建てた」という馬頭観音がひっそりと建っている。
地図によると、更にこの先には竹林やトンボ池があり、同公園を一周出来るようになっているようだが、この日は工事中で行き止まりになっていた。この先は、次回訪れるときの楽しみにすることにして帰路に着く。
つくし野駅行きのバスの時間までかなりあったのでバス停近くの「石窯のパン屋さん 麦の里」でパンをいただくことにした。コーヒー無料という嬉しいサービスもあり、バスの時間調整もうまくいき、その上人気ナンバー1だというカレーパンがとてもおいしく、得した気分になった。
■町田市立かしの木山自然公園
所在/町田市成瀬3084番地 (面積:約5.5ha)
開園時間/
【3月〜5月・9月】 8:00〜18:00
【6月〜8月】 7:30〜18:30
【10月】 8:00〜17:00
【11月〜2月】 8:30〜16:30
アクセス/
横浜線成瀬駅より徒歩約20分
東急田園都市線つくし野駅より、成瀬台行バス「観性寺前」徒歩8分
(11年4月掲載) 地図
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