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(左)盆栽苑入口。右に案内書「讃樹亭」がみえる (右)生きた芸術品と評される数々の盆栽が並ぶ
盆栽苑は同公園の北側の日本庭園の一画にある。西立川駅から徒歩20分かかるので、レンタサイクル(3時間大人600円、小人350円)で行くことにした。歩行者用の道と自転車用道路は別になっていて、ポイントごとの掲示板と道路に書かれた案内を見て行けばOK。
緑の中を風に吹かれながら日本庭園へ。盆栽苑に入ると、すぐ右手に「讃樹(さんじゅ)亭」と名付けられた案内所があった。半分は掛け軸のかかった床の間付き和室。半分は盆栽の手入れ作業をするスペースになっていた。
開苑当初から同盆栽苑のリーダーである鈴木英男さん(国分寺市)がピンセットを片手に一昨年に出た五葉松の古葉を抜いていた。その丁寧な仕事ぶりに感心する。「水やり3年」といわれる盆栽の世界。盆栽歴60年の鈴木さんは皇居などの盆栽の管理にも携わる。「一つひとつの盆栽に大きな自然の景色の広がりを感じてもらえればうれしいですね」と。
(左)蝦夷松(マツ科)推定樹齢300年以上 (右)真柏(しんぱく・ヒノキ科)推定樹齢400年以上
外に出て展示ゾーンの棚に並ぶ50鉢ほどの盆栽を愉しむ。展示品は全て日本盆栽協会からの寄贈品が中心とか。盆栽は完成することのない「生きた芸術品」ともいわれる。そんなところが外国籍の人たちが魅力を感じるのだろう。同公園が主催する「盆栽教室」は、外国籍の人たちにも人気だ。
(右)歓楓亭で一休み
帰路は盆栽苑の近くにある茶室「歓楓(かんふう)亭」でお抹茶セット(期間限定の冷抹茶と和菓子、800円)をいただいて自転車で西立川口に帰った。
■盆栽苑
開場時間/9:30〜閉園30分前
※入場料は無料だが、別途公園の入園料が必要
■国営昭和記念公園 TEL 042‐528‐1751(電話自動応答システム)
開園時間/9:30〜17:30
入園料/ 高校生以上450円、65歳以上210円、中学生以下無料
(2025年8月掲載) 地図
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