小さな散歩道

日野宮神社 (日野市栄町2-27-19)


栄町一丁目近くの一角に絵やたぬきの置物が。
日野宮神社応援コーナーのようだ。

日野宮神社の鳥居

同神社に安置されている仏像の写真

 日野駅の駅前ロータリーから伸びる大通りを進み、「栄町一丁目」の交差点に出る。この交差点の一角には、日野宮神社のイラストなどが描かれた多くの看板やタヌキの置物が置かれている。ちょっと不思議なスポットだが、この一角は神社の玄関口という位置付けなのだろうか。看板群の傍らにはデッキの上につくられた真新しい休憩小屋も建っていた。木製の小屋の中には青いイスとテーブルがあり、小さな子どもたちが楽しそうに遊んでいた。

 交差点を左折して、交番の向かいの道を右に入り、都営住宅の裏手に回ると、日野宮神社の参道に着いた。駅から徒歩約15分。鳥居をくぐり、ケヤキが立ち並ぶ長い参道を進むと、日野宮神社の社殿が見えてきた。


社殿

 日野宮神社の創建年代は不詳だが、かなり古くからこの地にある神社だと考えられている。また、神社の拝殿には日野市指定有形文化財の木造阿弥陀如来立像(室町時代造立)と、日野市有形民俗文化財の木造菩薩立像(江戸時代造立)、木造阿弥陀如来座像(江戸時代造立)という3体の仏像が安置されている。

 神社が鎮座する四谷地区には「ウナギを食べてはいけない」という変わった言い伝えがある。これは近くの多摩川が洪水を起こしそうになった時、ウナギが堤にできた穴を埋めて防いでくれたからという説や、木造菩薩立像の召使いがウナギだから、などの説があるそうだ。

 紅白のコントラストが鮮やかな社殿は再建されたものだが、境内の広さに比べると、少々控えめな大きさだ。社殿の正面に「日野宮神社」という5つもの提灯が掲げられているのもちょっと珍しい。
 円形の境内は中央が広場のようになっていて、その周囲には緑が高く伸びている。周囲はとても静かで、野鳥のさえずりも聞こえてくる気持ちのいい境内だ。
 社殿右手には境内社が並び、その先には「日野宮大権現」と刻まれた石柱や庚申塔、石碑などがズラリと並んでいて、この地の歴史を伝える一角となっている。

 社殿の裏手では、今はもう使われていないであろう滑り台がひっそりと残されており、その傍らでは用水がサラサラと流れていた。

(2026年6月掲載)  地図


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