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日野駅から「豊田駅北口」行きのバスに乗って、「緑ヶ丘」で下車。バス停先に架かる緑橋を渡り、日野の農業の発信拠点である七ツ塚ファーマーズセンターを過ぎると、こんもりとした墳丘が残る七ツ塚古墳(1号墳)が見えてきた。
七ツ塚古墳群は、日野台地の北西部で発見された大小7基の古墳群だ。かつて行われた発掘調査では横穴式石室が検出されており、刀などの副葬品も出土している。また、古墳の周辺では女性の埴輪や勾玉(まがたま)なども発見されたという。現在では5基の古墳が残されていて、日野市の指定史跡になっている。
古墳の上には金刀比羅宮の鳥居が立ち、参道の先には素朴な祠があった。このお宮の創建年代などは不明だが、祠の右手にある小さな石の祠には、文久3(1863)年と記されていた。また、鳥居の左手からは、ご神木のようなサクラの木が伸び、古墳の手前ではウメの花が咲き始めていた。
この古墳がある周囲一帯は、七ツ塚公園として整備されている。広い園内には、子どもたちが走り回れるグラウンドや、丘の上から滑り降りる滑り台、ターザンロープなどの遊具類が設置されている。寒さが少し緩んだこの日、園内は多くの子どもたちで賑わっていた。日野台地上に位置する園内は見晴らしもよく、天候によっては富士山も望むことができる。開放感にあふれた気持ちのいい公園だ。
ファーマーズセンター脇の道から公園の裏手に出ると、農地に残されている古墳を見ることができる。こちらの古墳には案内板など何もないため、その存在に気がつかない人も多いのではないだろうか。七ツ塚古墳群はこの農地内に複数現存しているようで、脇の道を注意深く歩いていると、所々に不自然に土が盛られた場所を確認することができた。貴重な史跡なのだから案内板などがあってもいいような気がするが、私有地内なので難しいということなのだろう。
農地に残る古墳
公園に戻ると、パーゴラの周辺では10人ほどがワンちゃんを連れて集っていた。愛犬家たちはワンちゃんとともにあいさつを交わしながら、日が暮れるまでよもやま話に花を咲かせていた。
(2025年3月掲載) 地図
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