小さな散歩道

大木島自然公園 (日野市万願寺)

公園入り口 公園の3分の1は雑木林

テーブルもイスもあるので木陰でお弁当も楽しめる
夏は子どもの水遊び場になる用水

 高幡不動駅北口から歩いて15分。潤徳小学校を抜け、浅川に架かるふれあい橋を渡る。橋を渡ると、目の前の浅川スポーツ公園西側に緑の生い茂った一角がある。この一帯が大木島自然公園(8,050u)だ。
  大木島自然公園は、住宅街の中に整備された緑豊かな公園で、園内には浅川から引かれた用水が流れている。「大木島」とは、この辺りのかつての呼び名だそうだ。

  入口からは、緑の中を湾曲した散策路が伸びている。進んでいくと、公園西側の雑木林エリアに着いた。この雑木林はこの地に以前からあった雑木林を残したものだそうで、カブトムシも多く生息しており、野性味溢れる一帯だ。背の高い木々の中を散策路が巡り、ちょっとした森林浴を楽しむことができる。地元の人によれば、なかなか珍しい野鳥なども飛来してくるという。またここは彼岸花の隠れた名所でもあり、初秋には見事に咲き誇った姿を見せてくれるそうだ。

公園の脇を流れる用水

  雑木林を抜け、公園の北側へ。こちらでは風情ある石垣の中を用水が流れており、子どもたちに大人気のエリアだ。小さな中州もあり、「何か捕れた?」と子どもたちは飛び回りながら、水の中を覗き込んでいた。園内には特に遊具などは設置されていないが、木製のベンチやテーブルが所々に置かれており、緑の中をのんびりと散策するには最適の公園だ。また、木々が広く茂っているため木陰のエリアが大変多く、暑さをしのぐにもちょうどいい。
  公園東側は整備された芝生の広場になっていて、開放感に溢れている。近くには、水は流れていないものの、小さな木製の橋なども架けられている。入口に戻ると、近くの土のエリアで、木陰で少年たちが夕暮れまでボール遊びに興じていた。なんとも夏休みらしい光景だ。

  帰り際、隣の浅川スポーツ公園からは、グラウンドでサッカーを楽しむ人たちと、それを見守る人たちの歓声が轟いていた。

(2014年8月掲載)  地図


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